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第3回
見える化をすれば次のカイゼンが見えてくるはずだ
中国の生産現場を訪問して現場カイゼンの方法を説き、自らカイゼンできる人材を育成する「カイゼニスト 山田敏博」。トヨタ生産方式に基づく豊かな経験を活かし、今回は間欠輪転式ラベル印刷機を受注生産する琳得科(天津)実業の生産現場でカイゼンに取り組む。
琳得科(天津)実業有限公司が製造販売している間欠輪転式ラベル印刷機は、一台に数千種類の部品が使われている。顧客への納期を守るためにどうしても部品の在庫量が多くなってしまい、しかもそ
れが常態化しているせいか、現場の作業者はなかなか在庫量の多さ
に問題意識を持てずにいた。
カイゼニストの山田敏博の指導は、いつも現場の5S活動の進捗
確認から始まる。部品倉庫の係長
をしている王世奎は、前回指導時
に宿題として出されていたすべて
の棚に部品番号と安全在庫数を書
き入れる作業を終え、誇らしげに
報告した。山田は一通り全体を見
渡した後、王係長に何か問題があ
るかと聞いた。王係長は、「没有问题(問題ない)」と回答した。そ
れを聞いた山田は、「どうして問題
がないんだ?(为什么没问题?)」
と切り返し、購入部品のネジが置
いてある棚を指差して言った。「こ
のネジの安全在庫は1箱と書いて
あるのに、今は3箱もある。在庫
が多すぎると思わないか?」
王係長はあらためて棚の表示と
在庫数を見直した。確かに安全在
庫数に対して量が多い。山田は続けて「このネジは注文すると入荷までどれくらい時間がかかるんだ?」
と尋ねた。「約2週間で入荷し、
1箱から注文できます」と王係長
は答えた。ネジの使用量は1カ月
に1箱程度という。そうであれば、
今3箱の在庫を持つ必要はない。
日本人駐在員で機械部全体を統
括している中村陸は、王係長を励ますように言った。―「表示をすることで次の課題が見つかったじゃないか! 今まではこのネジの在庫が多いのか少ないのか分からなかったんだから」。モノの表示は定品・
定位置・定量の「三定」と呼ばれ、
5Sの基本だ。
目的を考えた見える化を進めれば、見えることで自
ら認識して思考し、次のカイゼン行動に結び付けることができる。
山田は、部品倉庫以外の部門で
も作業の見える化を進めている。
例えば、検品の工程では、ホワイ
トボードを設置して、ロット番号別の管理表を作成させた。管理表には、加工の仕掛け日、完成予定
日、部品倉庫への入庫予定日、実際の入庫状況が整理されている。
管理表を見て、中村は加工課の係長である周全明に言った。―
「周係長!すごいじゃないか。これで業務が見えるようになったよ!」。
カイゼン活動の開始当初に比べて、
中村がスタッフを褒める機会は非常に増えた。周も誇らしげに笑顔を見せた。中村は続けて「周係長、でもこのロット番号の細かい内容はどうやって確認するの?」と質問した。
各ロット番号には、さらに細かい部品のリストと図面を記した資
料がある。検品工程の作業者はそ
の資料を見ながら作業を行う必要
があるため、ホワイトボードに書か
れた管理表の隣にはロット番号別
の資料が掲示されている。
周はそれを中村に説明している
途中で突然何かに気が付いたよう
に言った。―「管理表の各ロッ
ト番号の左側に通し番号を付け、
資料の表紙の上にも該当する番号を書いた方が分かりやすいですね」。
確かに、ロット番号は11桁あるため、たくさんの資料の中から該
当する一冊を探すのは時間がかか
る。通し番号が付いていれば、す
ぐに探し出せるだろう。当たり前
だと言ってしまえばそれまでだが、
今まで言われたことだけをやっていた人間が、自らカイゼン案を出せるようになったことは大きな変化であり進歩だ。
しばらくして、山田は会議室に戻り、カイゼンチームのメンバーを
集めて言った。―「トヨタでは
生産活動の有効性を評価する尺度として『能率』を使っている。例えば10人で10個の製品を作れるとしたら、次は9人で10個の製品を作
れるようにする。そしてその次は
8人でやれるようにしていく」。それを聞いたメンバーの一人が発言
した。―「やろうと思えばできる。
後ろからイノシシが追いかけてくれ
ば早く走れるのと同じだ」。一同は大笑いした。山田も一緒に笑ったが、すぐに切り返して質問した。
―「では、あなたはそれを毎日できますか?」。発言したメンバー
は黙ってしまった。
「トヨタ生産方式は、100メー
トルを25秒でしか走れない人に、根性を出させて無理矢理15秒で走らせようとするものではない。誰もが15秒で走れるようなフォームの研究と無理のないトレーニングを行うための方法を導き出して、みなに確
実に実行してもらうやり方なんだ」。
山田は続けた。―「みんな一
生懸命仕事をしていることは分かっ
ている。私はサボっていますと言う
人はいない。でも客観的に見ると
ムダなことも多い。例えば、ある
工員が加工機の動きをじっと眺め
ていて、客観的に見ると何も仕事
をしていないに思えても、本人は
加工の音や設置状況をチェックし、
一生懸命に仕事をやっていると考
えている。しかし、その加工機が
絶対に不良が出ないように整備し
て、じっと監視していなくてもよ
いようにすれば、その工員は違う
仕事も担当することができるよう
になる。作業者にとってのムダと、
会社全体のムダは必ずしも一致し
ないということなんだよ。
会社はみんなが同じ方向を向くことが大事だ。工程を見える化することで、
会社全体から見たムダ取りをして欲しい」。
参加メンバーは納得した
表情で深くうなずいていた。
●江陰石田製綱有限公司
●琳得科(天津)実業有限公司(その1)
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