生産、物流現場カイゼン研究会中国支店 コーチの常松です。
(
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気がついたら、すっかり夏真っ盛りですね!
室内は、ヒンヤリ。
室外は、蒸し風呂。
この温度差で、体調を崩しやすくなっていると思いますので、カラダ
にはお気をつけ下さい!!
さて、今回のテーマは、「画像処理技術」です!
画像処理技術の発展は、眼を見張るものがありますね!
特に、ここ数年、各メーカーが自信を持って、お勧めされる商品が沢山
あります。
しかも、ユーザーは高度な技術を持つ必要がなく、付属のソフトウェアで
ワンクリックで設定完了というものも少なくありません。
ところで、今まで人手をかけていても、ミスを発生してしまう事って、
御社は、ご経験されていませんか???
この人手の代わりに画像処理技術を用いると、ミス無く、しかもほんの
数msで検査/判定できてしまう作業もあります。
そこで、今回は、画像処理技術を使った業務カイゼンの主な3つの解決
方法について、ご紹介します!
1つ目は、工程内検査の業務カイゼンです。
工程内検査で、画像処理技術というと、御社は、どのような
工程で導入されているとお考えでしょうか?
私が一番初めに思い出したのは、外観検査です。
人が実施するには、
顕微鏡をのぞかないと検査できない。
一人の検査では、見逃してしまうかもしれない。
など、検査結果にムラが出てしまう可能性がある工程に導入するイメー
ジがありました。
しかし、今では、カメラ一台が二役の活躍するような事例があります!
例えば
ある通い箱に、2種類の完成品があり、その数量を数える必要がある場合。
一人が2回数えるか?
二人が1回数えるか?
となると思います。
しかし、画像処理技術を使うと
カラー検出、サイズ検出により、カメラ1台、色間違えを判定しながら、
数msで間違えなく、数えることができます。
しかも、照明の強さ、対象物の向きによらず、高い精度で、対象物を
検出します!
もう、1つご紹介します。
ベルトコンベアで流れてきた、ある円柱状の入れ物(市販されているガムの
容器など)に一周ぐるりと貼りつけられている表示の検査をする場合、
多くの会社では、作業員が1つ1つ手に取り、目視検査をしていた(して
いる)と思います。
では、ここで、画像処理技術を導入してみると
複数のカメラを使って、表示を画像として、取り込み、それらの画像を組
み合わせて、1枚のシームレスで歪みのない対象物の表面画像を作成
します。
そして、この表示画像をもとに、必要な検査を実施し、正誤判定します。
また、この表示画像にバーコードがある場合、バーコードの正誤判定を
することも可能です!
2つ目は、トレーサビリティ管理の業務カイゼンです。
トレーサビリティ管理と画像処理技術???
この2つは、あまり関係ないように思いますよね?
まず、トレーサビリティですが、
ウィキペディアによると
「物品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで
追跡が可能な状態をいう。日本語では追跡可能性(ついせきかのうせ
い)とも言われる。日本ではBSE問題から牛肉に、事故米穀問題から
米/米加工品にトレーサビリティが義務化された。」
トレーサビリティ管理は、上記の物品を追跡できるよう情報を管理するこ
とですね。
実際、トレーサビリティ管理は、手書きで作成した現品票、出荷管理表な
どを参照し、EXCEL管理されている会社が多いと思います。
また、バーコードによる管理システムの導入により実現されている会社
もあると思います。
では、このトレーサビリティ管理と画像処理技術にどのような関係がある
かといいますと、
画像処理技術を使って、製品や梱包箱に記載されている文字/バーコ
ード情報を読み取ってしまおう!!!!というものです。
紙やEXCELで管理された情報は、100%信頼できるものではありません。
また、生産現場改善システムは、バーコードがなければ、情報収集ができません。
しかし!!!
画像処理技術を用いれば、
1.製品や梱包箱に記載/刻印されている情報を照合できる。
2.バーコードを読み取ることができる。
そして、上記処理は、同時にできる!!!のです。
今まで、
スペースの問題で、バーコード印字できないから、全て目視検証をしていた。
仕様の問題で、目視検証できず、顕微鏡を使用して検証していた
という問題を、カイゼンすることが可能です!
3つ目は、バーコード識別の業務カイゼンです。
画像処理技術にてバーコードを読めることはご紹介しました。
ここで、改めて、バーコード識別について、紹介するのは、どのような状
態のバーコードが識別できるかをご紹介します。
一般的なスキャナーやハンディーターミナルだと、以下のようなバーコー
ドを読み取れない問題が発生しています。
○バーコードが回転していて、読み取れない。
○バーコードが所々ドット抜けしていて読み取れない。
○バーコードがぼけていて読み取れない。
○バーコードの背景が不均一で読み取れない。
○バーコードが失消していて読み取れない。
○バーコードが反射していて読み取れない。
○バーコードが遠近歪みを起こしていて読み取れない。
○バーコードが損傷していて読み取れない。
もし、作業員が作業中に上記のバーコードを発見すると、
1.対象製品をラインから外す。
2.対象製品からラベルを剥がす。
3.新しいラベルを発行する。
4.新しいラベルを対象製品へ貼る。
5.対象製品をラインへ戻す。
という余分な作業工数および材料コストが増えます。
しかし、画像処理技術を実装したスキャンナーだと、読み取れなかった
バーコードは全て読めるようになります!!!
また、生産、物流現場でベルトコンベア上を流れている製品/梱包箱上
にバーコードがあり、読み取る必要がある場合、
1.バーコードを印刷する/貼る場所を決めないとスキャンできない
2.バーコードが固定されていると、何台もスキャナーを設置しないと
スキャンできない
という条件が付きとなっていないでしょうか???
しかし、画像処理技術を実装したスキャナーでは、低コントラスト(バーコ
ードが傾き、遠近法を適用したよう)バーコードも読み取ることができます!
そして、カメラの設置場所を調整すると、カメラ1台で、最大3面に貼られ
たバーコードを同時に読み取ることができます!
今回紹介した業務カイゼン以外にも最新の現場カイゼン事例が盛りだく
さんです。
定期カイゼン通信のご連絡だけですと、全てをお伝えすることができな
いです。
ただ、今回、ご紹介した画像処理技術を実装したスキャナーやカメラで
すが、一般的なスキャナーやカメラに比べたら、正直なところ、安くない
です。。。
御社が、今抱えられている問題点、課題点が画像処理技
術で解決できるかどうか、知りたくありませんか???
「工程内検査の業務カイゼン」
「トレーサビリティ管理に業務カイゼン」
「バーコード識別の業務カイゼン」
で、御社がお困りでしたら、御社の現場を訪
問し、私常松と画像処理のプロ2人が、無料現場診断を実施します!!!
ただ、毎回お問合せが多く、毎月、限定5社とさせてください!
無料現場診断を希望される場合、
こちらのメールに、無料現場診断希望と記載し、ご返信下さい!!!
もちろんお電話でのお問合わせもお待ちしております!!!
御社からのご連絡お待ちしておりますね。
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
常松 直志
2011-8-10
==== このニュースレターの目的 ========
このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思
い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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