こんにちは!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会の矢崎早人です!
(矢崎の詳細プロフィールはこちら!
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html)
※このメールは上海から発信しております。
2016年も上半期が終わろうとしていますね。
上半期の業績はいかがでしょうか?
当研究会の数社のお客様へのヒアリングによると、今年は大きく潮目が変わりそうな気配があります。
この変動の激しい中国で生き残り、また発展していくためには、より一層
「儲ける」ことに注力していくことが大切なのではないかと思います。
ご存知のように利益を増やすには、売上を上げるか、コストを下げるかの2つの方法しかありません。
トヨタ生産方式では、後者を重視しています。
コストを下げることは自分たちの努力でなんとかなる事だからです。
もちろん、売上を上げることも大切ですが、それはお客様の都合や市場の動向などが影響して、簡単ではないと考えます。
例えば、こんなクイズがあります。
ライバル同士のA社とB社の売上は共に同じ1億元だったとします。
しかし、A社の利益率は3%、B社の利益率は4%です。
A社がB社と同じ利益を得るために、A社は今の何倍の売上を達成しなければならないでしょうか?
4÷3=1.333333
答えは約1.3倍ですね。
そこで考えます。売上を1.3倍にするのと、コストを1%下げるのとでは、どちらがやりやすいだろうか?
こうして考えると、コスト削減の効果は大きいような気がしませんか?
ただ、この考え方は立ち上げ間もない会社ではなく、安定した事業収入がある会社が前提になっていると思います。
トヨタ生産方式の最終目標は原価低減です。
そのために徹底的にムダを排除していくことになります。
ムダを排除して、利益を増やしていくために欠かせないこと。
それは、
「人材の育成」だと私は思います。
まずはムダを見つける能力を養わなければなりません。
そして、ムダのないやり方にカイゼンする能力も必要です。
さらには、ムダのないやり方を標準化して、現場に徹底させて横展開し、かつ維持継続をしなければなりません。
これができないとコストは下がるどころか、逆に上がってしまうことだってありえます。
総経理や幹部クラスの人たちが声高に叫んでも、継続して利益をだしていくのは、そんなに簡単な事ではありません。
キーポイントは、
ローカルの管理監督者をいかに育成していくかだと思います。
ローカルの管理監督者が変われば、会社の空気が変わります。
会社の空気が変われば、全員がそれをやることが当たり前となり、習慣化していきます。
ムダを排除して原価を下げること、それを実質的に担うのは管理監督者だと言えると思うのです。
中国の生産、物流現場を見た日本人が、「これは30年前の日本の姿です!」と発言しているのを今でも時々耳にすることがあります。
日本は技術的にも仕組み的にも中国の先を行っていて、その優位性をもって中国で利益を上げているという認識があるかもしれません。
当研究会のカイゼニスト(カイゼン指導者)も「私は未来からきたおじさんです。」と言っていたのを思い出します。
確かにそれは正しいと思いますが、今でもそれは成り立っているでしょうか?
どの業界でも先を切り開いて行くのは大変ですが、後から追いかけるのは意外とラクかもしれません。
気が付けば、上海ではリニアモーターカーが乗り物としてすっかり定着し、杭州では電気バスが走り、街中ではセグウェイのような乗り物がたくさん走っています。
スマホによるタクシーの配車アプリ等は日本を先行して普及し、また小学校の教育課程は日本よりも一年半くらい先を行っています。
もちろん、これらは部分的な話であり、安全や品質の確保や法整備等の問題が存在しています。
ただ、感覚的に言えば、どちらが未来からきたおじさんなのか?ちょっと困惑してしまいます。
過去と未来がモザイク状に折り重なっているのが、今の中国の現状なのだと思うのです。
ただ一つだけ私が自信を持って言える中国と日本の違いがあります。
それは
基礎の積み重ねの差です。
中国は総じてテクニックに走る傾向が強いです。
また、リベラルアーツなどのような基礎教育が手薄になっていると感じます。
これは中国の本屋に行けば実感できますね。
もしかしたら、最近の日本もその傾向は否めないかもしれませんが、今、中国の生産、物流現場の人たちが日本から学ぶ価値があるのは、
「先人たちの教え」ではないかと思っています。
ものづくりの現場で40年間以上、基礎から応用まで、さまざまな問題を乗り越えてきた先人が教えるトヨタ生産方式は、これからの中国人管理者、日本人管理者にとって必要なことだと思います。
そこで、今回、広州にて、下記セミナーを緊急開催することに致しました。
現場カイゼンセミナー 「製造、物流現場専用 儲かる現場の中国人育成セミナー」
講師は当研究会のカイゼニスト 岡義雄さんです。
(詳しいプロフィールは
http://www.a-solsh.com/staff_details13.htmlをご参照ください)
岡義雄さんは、トヨタ自動車で36年間、現場で働いた実績があり、最後は現場の課長まで勤めあげました。その後、中国、日本、アメリカ、ロシア、韓国等の世界各地でトヨタ生産方式を応用した生産現場カイゼン指導を行ってきました。
2013年には江蘇省蘇州市の日系企業にて、社内中国人カイゼングループを教育育成し、17カ月で5,041万元のカイゼン効果を達成しました。
その岡義雄さんが、今回改めてカイゼン人材育成のエッセンスを2時間に凝縮してまとめ、特別に華南地区の日系企業のみなさまへ向けて講演いたします!
日 時:7月13日 13:30(開場) 14:00~17:30
会 場:广州市海珠区琶洲阅江中路686号保利国际广场西馆4楼
(地下鉄8号線琶洲駅から徒歩15分)
参 加 費:300元(前払いのみ、普通発票の発行可)
言 語:セミナーの性質上、日本語のみとさせていただきます。
日本の方はもとより、日系企業に深くかかわっておられる日本語堪能な中国の方にもぜひご参加いただきたいと考えています。
定員は50名で、定員になり次第締め切らせていただきます。
なお、今回のセミナーでは、現場で役立つさまざまなセンサー機器等を提供いただいているキーエンスにも基調講演をしていただけることになりました。
タイトルは「キーエンス流 バーコードを活用現場カイゼン術」となっています。
数多くの事例をご紹介いただけるとのことなので、自社の現場にフィットするカイゼン案が見つかるかもしれません。
セミナーへのお申し込みは、下記内容をこのメールにご返信いただければOKです。
参加者名:
参加者電話番号:
参加者メールアドレス:
企業名:
住 所:
その他、ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせお電話番号:+86-21-6440-1765
それではまた、皆さまのお役に立ちそうな情報があったら配信させていただきます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
矢崎早人
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さい。
**********************************************************
当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)やITを活用して
解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
http://www.a-solsh.com/kaizen/kaizen.php
*********************************************************
生産,物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼン診断士/総経理 門脇 圭
(上海市中小企業発展服務中心 中日企業合作推進理事会 副理事長)
M/P +86-1391-866-5473/+86-1861-610-2612
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
〒204-0021 東京都清瀬市元町1-1-10清瀬ビル215B
Tel: +81(0)42-494-8270 Fax:+81(0)42-494-8271
帝訊信息技術(上海)有限公司(a-Sol上海)
上海市長寧区金鐘路658弄
東華大学国家大学科技園2号楼A座301
Tel: +86-(0)21-6440-1765 or 6432-5544
Fax:+86-(0)21-6432-6768
A-SOL HONGKONG COMPANY LIMITED(a-Sol香港)
Suite 2203,Level22 Office Tower, Langham Place8 Argyle Street Mongkok, Kowloon Hong Kong
Tel: +85-(0)2-34234664 Fax:+85-(0)2-34234500
株式会社a-Sol Japan
〒204-0021 東京都清瀬市元町1-1-10清瀬ビル215B
Tel: +81(0)42-494-8270 Fax:+81(0)42-494-8271
a-Sol (Thailand) Co.,Ltd.
24 Prime Building. 12 Fl., Unit A, Sukhumvit 21 (Asok) Rd., Klongtoey-Nua, Wattana, Bangkok 10110
TEL : 66 (0) 2-661-7697 FAX : 66 (0) 2-661-7739
MP:+66-62-590-0830
http://www.a-solsh.com
生産、物流現場カイゼンNews Letterはこちら!!
http://china.a-solsh.com/blog/
現場カイゼン塾沪江网校のURLはこちら!!
http://www.hjclass.com/16241841/intro
*********************************************************