フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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日本人駐在員の方々に研修を行う際日本人独特のコミュニケーションの特徴をお伝えし言語化することがとても重要ですとお伝えします。日本人のコミュニケーションの特徴は「推測・期待・テレパシー」。
言わなくてもわかる。先回りをして行動する事を含めメリットはたくさんあるのですがデメリットとは言わなくてもわかるため「言葉にして相手に伝える」という事が苦手です。出来ないのではなくて苦手。何気なく考え行動している事には全て背景や理由があり本来は全て言葉にして説明できるはずなのですが「推測・期待・テレパシー」はその言語化のプロセスを経ていなくても伝わってしまいます。
研修をスタートしすぐに「皆様はなぜ中国に赴任されたのでしょうか?」「皆様の中国におけるミッションは何でしょうか?」「皆様の会社と他社との違いは何でしょうか?」と幾つか問いかけをさせていただきます。また考えるだけでなく言葉にしてくださいとお願いしています。考えるだけでは言語化できません。
日本では言わなくてもわかることが海外に出ると途端に通じなくなります。考え方や過程を含め全てを理解している日本人は要領の得ない中国人社員に対して「こんなこともわからないのか」「ここまで説明しないといけないのか」と苛立ちを感じます。仕事の本質を含め全てを言語化し背景や意図を説明しなければなりません。その過程は実は考えているよりも難しいものです。
中国を含めた海外赴任におけるミッション、役割、責任、赴任期間に成し遂げる事等々仕事の進め方以外にも考え言語化しなければならない事はたくさんあります。もちろん赴任前に言語化していれば問題ないのですが日本企業においてはあまり多くないのが実情です。
海外における業務はストレスが溜まります。日本ではスムーズに進んでいたことが海外では途端に時間がかかります。目の前の業務に追われ長期的な視野を持つことも難しくなります。赴任期間中に出来る事と出来ない事は何か?考える余裕がなくなってしまいます。
スタート時には言語化の訓練のためいくつか問いかけをさせていただきますが研修の最後にある問いかけをさせていただいています。それは帰国時をイメージしてくださいとお願いし「帰国する時に現地の社員にどんな人だったと言われたいか?」という質問です。
赴任されたばかりで帰国時をイメージするのは難しいのですが3年後、5年後帰国する時にどんな人だったと言われたいか?というのはこの先の自身の考え方や行動を含めた指針になります。赴任期間中に何を成し遂げ?何を伝え、残したいのか?またそのためにはどうすればいいのか?を赴任時にイメージしていただくために考えていただきます。
皆様は帰国する時に現地の社員にあの人はどんな人だったと言われたいでしょうか?
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