こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
2012年5月の定期カイゼン通信をお届けいたします。どうぞ宜しくお願い
致します。
(矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html )
5月に入り、上海は春を通り越して一気に夏に突入しそうな陽気になって
きましたね。新緑も美しく、良い季節です。
私は上海に来て約3年を迎えようとしていますが、この3年間で上海は急激
に変化したと思います。
上海に来たばかりの頃、中国人は滅多に謝らない人たちだと聞かされて
いました。
だから、エレベーターで女の人に足を踏まれた時に、小さな声で「不好意思」
と言われたことが本当に驚きでした。ああ、謝ることもあるんだと。。。
それが今ではどうでしょうか?
店頭で欲しいものが見つからない時、以前でしたら大きな声で「没有!」と
言われるだけだったのが、「没有、不好意思」と言うようになっている
ではありませんか。
笑顔をつくる店員も増え、お客さまと心が通う接客サービスになってきた
ように感じます。
サービス業を例にした話ではありますが、このような変化は上海全体で
進んでいるものの、その過程はまだら状になっていると思います。
つまり、変化できているお店と変化できないお店が入り組んでいて、変化
できないお店は淘汰されていっているように感じるのです。
会社経営の世界でも、変化できない組織は淘汰されてしまうと言われますが、
まさにこの変化の激しい上海では、うかうかしているとすぐに取り残されて
しまいますよね!!
皆さんの現場では変化に対応できていますか?
変化に対応するためには、まずスタッフ一人ひとり意識を変えることから
始めなければいけないと思います。
でも皆さんもご存知の通り、人の意識を変えるのは簡単なこと
ではありません。。。
これは中国だけでなく、どこの国でも共通の問題のはずです。
実は当研究会でも同じ悩みを抱えていました。
そこで、リーダーたちが真剣に考えていろいろな取り組みを行いました。
意識を変えるためにまず取り組んだのは、スタッフの視野を広げることでした。
自分だけの思い込みではなく、他の人はどうやっているのか? 周りの人は
どう評価しているのか?というように視野が広がれば、意識が変わり、行動
も変化していきます。
よく知られた方法としては、改善提案制度がありますね。
これは日常業務の中から、スタッフ自らの着眼点で改善案を出してもらうこと
です。月に一回評価をして、採用案を選んで表彰します。
視野を広げるためのポイントは、継続性です。
反発もあると思いますが、毎月強制的に考えさせ、すぐにそれを評価して改善
を実行するといいですね。
さてさて、今回、皆さんに特別おススメなのは、
MVPスタッフ表彰制度の導入です。
これは毎月のMVP(Most Valuable Player)を投票で決定する仕組みです。
MVPの選定基準はいろいろあると思いますが、当研究会では
「経営理念に基づいた行動と評価を得られているか?」
としました。(ちなみに当研究会の経営理念は「感謝」です。)
また、自分で自分を推薦することはできないルールとします。
このMVP制度を導入してから、当研究会では面白い現象が見られました。
まず、第一回目の投票では、投票者がゼロでした。
MVPを選ぶことができないのです。。。
その後、もう一度制度の主旨とやり方を説明して、ようやく投票者が出てくる
ようにはなりましたが、皆とても苦労しているようでした。
中にはこの制度はやりにくいので、辞めた方がいいと提案する者さえ現れました。
毎月MVPを推薦するためには、他のスタッフが何をしているのか注目
しなければなりません。あるいは、会社全体の視点で見なければわからない
こともあります。
MVPには推薦理由も書かなければなりませんが、多くの理由が自分の仕事を
手伝ってくれたからという直接的なものになりがちです。
そのため、推薦される人はバラバラで、統計を取った時に突出して多くの票を
集める人が少ない結果になりました。
その後、スタッフの視野が広がり、だんだん意識が変わってくると、突出して
多くの票を集める人が出てきます。
皆がお互いの仕事ぶりを見ていて、皆が共通して評価できる人が出てくる
わけです。
そうなると、この制度を導入した主旨が浸透してきたと言えますね。
いかがでしょうか?
このMVP制度、もしよかったら皆さんの現場でも試してみて下さいね。
また、他にも良い方法があったら私に教えて下さい!! 皆さんからのお返事をお待ちしております!
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
2012-5-17
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い
、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことが
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