フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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日本人駐在員の方にはこれまで様々な形での勉強会や研修をおこなって来ています。目的は「相互理解」。中国で業務を進めていく上で必要な知識やスキル。中国の近現代史や中国人の価値観、考え方を知ることによって相互理解が進み円滑に業務を進められるのではという考えからでした。
ある駐在員の方からこんな発言を聞いたことがありました。それは「中国で仕事をする以上中国や中国人の事を理解するのは当たり前だけど日本企業という意味では中国の方にも日本を知ってもらいたい。不必要な誤解を含め理解されていないと思うことが多いと思う」私は確かにと思いました。
日本人の方が異国である中国で仕事をするのは大変です。異なる価値観や考え方の壁にぶち当たりうまくいくこともうまくいかない。反面中国人社員の方々にも日本や日本人の価値観や考え方を知ってもらうことでより「相互理解」が進み円滑になるのではないか?と考えたのです。
私は日本生まれ日本育ちの華僑3世で中国での生活が26年目に入ろうとしています。日本人駐在員の方々向けの勉強会や研修は回を重ねるごとにブラッシュアップされていきます。中国人の方々を対象にした勉強会や研修は違った視点を持たなければなりません。
まず日本人側から見た日本人の価値観や考え方、言動の根底にある背景をまとめどのように伝えるべきなのか?を考えました。ビジネスの現場における齟齬やギャップは互いの立場によって異なった見解があり伝え方によってはあらぬ誤解を招きかねません。また何気ない言動の根底はどのような背景から来るのか?いざ言語化するとなるとまさに言語化されてない事が多く言葉にして伝えるのが難しかったのです。
日本人のコミュニケーションの特徴は「推測・期待・テレパシー」です。「言わなくてもわかるだろう」「それぐらい考えて行動するものだ」と言ったものです。相互理解のためにはなぜそう思うのか?を明解にしなければなりません。具体的なエピソードを通じてわかりやすく伝えることにつとめました。
一番の収穫は「中国人社員は日本や日本人の事を理解したい」と強く思っていることでした。互いを知ることにより不必要な誤解やギャップは少なくなります。
互いを知るのは仕事のみではありません。双方の歴史や価値観、考え方を双方で共有し知ることによってより理解が深まります。また言動の根底にある背景を知ることによって日本人駐在員の方々自らの気づきにつながることも少なくありません。
ビジネスの現場における齟齬を含めた言動の背景を言語化し伝える事はとても重要だと異文化研修を行うたびに考えさせられます。
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