おはようございます!
カイゼン研究会の池田です。
今日はハロウィン当日です。
私の記憶上、このイベントに乗っかったことはないのですが、
なぜ今回このワードをテーマにしたかというと、10/29に
韓国で起きた事故がきっかけです。
150名以上が亡くなり、そのうち日本人も2名含まれていた
ようですが半端な数ではありません。
当時現場には10万人以上の人が集まっており、特に10、
20代の若者が中心だったそうです。
私の地元の大和市が23万人程度なので、約半分の人間が
一カ所に集まっていたことになります。
ちょっと意味がわかりません…
この事件を見て、
「なぜそもそもハロウィンでこんなに仮装したり集まってるの?」
「そもそもハロウィンってなんだっけ?」
と思い、今回取り上げてみることにしました。
少しお付き合い頂けると幸甚です。
ハロウィンという単語を聞くと連想するものなんでしょうか?
仮装?コスプレ?笑
トリックオアトリート?
かぼちゃのやつ?(ジャックオーランタンというやつです)
収穫祭?
そもそもの話をすると、ハロウィンという名前ですらなかったようです。
時は2000年ほど遡ります。
ここでケルト人とドルイド教というキーワードが登場します。
深堀はしませんが、一つずつ少し説明していくと、
まずケルト人とは民族を表す単語ではなく、
言語や文化の区分を表すために作られた用語のようです。
黒海あたりからヨーロッパ(今のイギリス、フランス、
アイルランドら辺)へ移動してきたケルト語と呼ばれる
言語を使っていた人たちを表すようですが、古代ローマでは
「未知の人」という意味だったようです。
「あの高速で移動する物体、わからんからとりあえずUFOってつけようぜ!」
とほぼ同じのりです笑
そしてドルイド教ですが、これは古代ケルト人が信仰していた宗教です。
このドルイド教では1年の終わり、日本風にいえば
大晦日が10/31、元旦が1/1となっていたそうです。
この大晦日に行われていたのがサウィン祭
(いくつか発音があるようですが)というお祭りで、
1年の終わりに収穫したものを集めて盛大に祝うのですが、
もう一つ、この頃は大晦日の日にあの世とこの世の境界が
弱まると信じられていました。
弱まると死者の魂が来るのですが、
同時に悪霊も来ると考えられていました。
日本ではお盆にご先祖様にむけますが、ここでは死者の魂
向けに食べ物、飲み物を用意していたようです。
ただこの頃は同時に悪霊も来ると考えられていたため、
彼らに気づかれないように
死者のような恰好をする、という風習があったそうです。
これが今のコスプレの起源っぽいですね。
さて、ここで唐突ですが、キリスト教では11/1は
諸聖人の日(万聖節)という
祝日にあたるイベントの日だそうです。
キリスト教におけるすべての聖人を記念する日で、
つづりは(All Hallows' Day)。
(Hallowは聖人を意味する言葉)
10/31はドルイド教のサウィン祭
11/1はキリスト教の諸聖人の日(All Hallows' Day)
宗教は違えど1日違いでイベントが続いています!
この辺は今回調べた限り正確な情報はわかりませんでしたが、
時代が進むにつれてこれら信仰やイベントが結びついたようです。
クリスマスの前日なのでクリスマスイヴ(Eve)といいますが、
これと同様にAll Hallows' Dayの前日だからAll Hallow’s Eve
これが変形してハロウィン(Halloween)となったそうです。
つまり、ハロウィンとキリスト教は特に何の関係もないようです笑
ハロウィンの中身自体はサウィン祭要素強めですが、
今のハロウィンの語源は確実にキリスト教のイベント
からきているようです。
ハロウィンの源流をサウィン祭とすると、ケルト人における
ドルイド教が大事にしていたサウィン祭は、1年の節目に
1年間の収穫の感謝をささげ、またご先祖様や悪霊も含めた
死者と交流する、これがコアの重要な部分だと思われます。
ではそんな源流、起源をもつこのハロウィンイベントですが、
それが現代どのように姿を変えてしまったのか。
この風習の本場であるアイルランド方面では、伝統的なお祝いが
今でも続いているそう。
アメリカではまさにトリックオアトリートから始まり、コスプレを
含めた大きなイベントに昇華してしまっているようです。
ここまで聞くと、そもそも日本という国にドルイド教を起源とする
ハロウィンなるイベントがそこまで関係あるのか?と思いますが、
どうやってここまで根付いたのか?
これも諸説あるとは思いますが、見た情報によると、1970年代に
とあるおもちゃ雑貨店が季節イベントして取り入れ始め、その後
販促イベントしてハロウィンパレードも行ったそう。
これが日本初のハロウィンパレードらしいですが、
さらにこのハロウィンの知名度を押し上げたのは
ディズニーランドの存在が大きいようです。
ディズニーランドが積極的に仮装パレードをショーや
アトラクションに組み込んだことで、急速にハロウィンが
日本へ広がった形。
(USJの存在も一役買っていることは間違いなさそう)
つまり、元々全く縁もゆかりもない別の国の風習が
バレンタインデーよろしくイベント色が強めで日本で
展開され、さらにそれが経済的な効果を生んだことから
連鎖反応で広がり、上っ面だけのただの楽しい騒ぎ事、
イベントとしてだけのサウィン祭、ハロウィンが残った、
という流れに見えます。
これは恐らく韓国も似たような境遇、経緯で国内に広まっていると
思われるので、こんなことで大切な命が大量に亡くなったかと思うと、
なんだかな…という気持ちになります。
アメリカの銃乱射のような悲惨な事故で亡くなることも
やりきれませんが、ハロウィンというイベントで
ただみんなで倒れこんでしまい、それに巻き込まれて
亡くなるなんて、あまりにもやりきれない感が強すぎる、
そんな事件だったと感じます。
確かにこのようなイベントが盛り上がるとお金が回って
経済的には悪くないと効果と言えます。
一方裏側では迷惑をこうむっている方もいらっしゃるわけですが…
しかし、ただ目の前のイベントに楽しそうだから乗っかるのではなく、
少しでも内容、背景は理解したいなと改めて思います。
私も無意味にハロウィンだからと渋谷にコスプレして乗り込む
ぱーりーぴーぽー達に全幅の賛成をしているわけではありませんが、
反感を持つなら多少なりともハロウィンを知っておくべきではと思い、
メルマガにしてみた次第です。
今回はちょっと毛色の違うメルマガを書かせて頂きましたが、
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
wechat(微信)でも配信中!!(中国語版も)
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼン診断士 池田 竜貴
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
**********************************************************
当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C
*********************************************************
ご連絡は中国からは400-604-1765フリーダイヤル、24H365日受付中、
日本からは+86-21-6440-1765 /86-21-6432-5544
受付時間は平日9:00〜18:00までです。
担当:門脇 日本語、中国語両方OKです!!
生産、物流現場カイゼンNews Letterはこちら!!
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C0
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F0912B69
現場カイゼン塾沪江网校のURLはこちら!!
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131B59
**********************************************************
この定期カイゼン通信の配信停止をご希望の方は下記より手続きを受け付けております。メール配信解除は
こちら