フリーランスとしてHRP（ヒューマンリソースパートナー）日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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上海での滞在が26年になろうとしています。26年という時間はあっという間でしたがその間数多くの駐在員の方々と交流をさせていただきました。帰国される方を見送ると同時に新しく赴任される方を迎えてきました。新しく赴任される方の中には2回目の駐在。中には3回目の方もいらっしゃいます。
??初めての駐在
任期は3年から5年。中には5年を超えて駐在をされる方もいらっしゃいますが3年という方が多いのではないでしょうか。最初の駐在では生活環境の変化もありますが戸惑いと不安の中駐在される方が多くいらっしゃいます。
駐在員として大事なのはまずは「人として信頼と尊重を得ること」が大事だと以前のメールマガジンでも書かせいただきましたが、ほとんどの方が全力投球で業務に入られます。
新任の赴任者研修でもお話をさせていただくのですが本当に仕事ができるのは3年目。1年目は慣れる。2年目は信頼される。そして3年目でやっと仕事をスムーズに進めることができます。
もちろん1年目や2年目は何もしなくてもいいというわけではありません。通常の業務を行う中で駐在という環境、中国という国に対する感覚、中国と日本との関係、中国人社員とのコミュニケーション、日本本社とのやりとりを含め全ての環境について深く理解すると共に咀嚼するのが1年目。
前提としての理解がある上で2年目は業務を通じてあらゆる関係をさらに構築していく年になります。中国という異国での仕事や生活を含めた環境に馴染み慣れて行きます。パートナーや社員地域の人たちとの信頼構築を積み上げた上で本格的に業務を前進させるのが3年目です。海外での業務は本人が思っているよりもストレスが溜まり不安が増大していきます。まずは「人として信頼と尊重を得ること」これが全ての始まりになります。
??再赴任
中国国内で異動される方もいらっしゃいますが一旦日本へ帰国され再赴任される方もいらっしゃいます。一度経験をされていますので中国や中国ビジネスへの理解は深く、頃合いを知っていらっしゃいますが変化が激しくスピードの速い中国においてはマーケットの変化を含めた情報のキャッチアップが必要になります。
以前駐在していた中国と今の中国とではまったく違ったという事が多くあります。またこれは駐在員の皆様に限らずですが成功体験に縛られることがどうしても多くなります。前回の駐在から数年経っている事もあり中国人社員の中に顔見知りはいないということも珍しくありません。
繰り返しになりますが重要なのは「人としての信頼と尊重を得ること」です。初めての駐在であれ再赴任であれ大事なのは現場で動く社員との信頼関係の構築になります。中国のことを知っていれば知っているほど成功体験に縛られてしまいます。再赴任であればなおさら初心に戻り冷静かつフラットな目で中国を見なければなりません。
皆様は駐在の回数に関係なく人として信頼と尊重を得られているでしょうか？
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