フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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■ある人事担当者との会話
友人である中国人のAさんと打ち合わせをしていた。Aさんは現在日系企業で人事の責任者として日本人総経理から信頼され、人事関連の様々なプロジェクトの中心メンバーとして活躍されている方。Aさんとたわいのない話をしていく中でお互いの略歴やキャリアの話になった。
私は「Aさんはどのような経歴なのですか?」と聞いてみた。Aさんは「私は国営・欧米系・日系と3つの異なる環境の中で人事として仕事をした経験があります」と答えられた。私は興味津津で「それは面白いですね。それぞれで違いや特徴はありますか?ぜひいろいろ聞かせてください」と聞いたところ「金さん実に簡単です。やるかやらないか・やれるかどうか・やりたいかどうかです」と答えられ私は意図する意味がすぐにはわからず「すいませんもう少し詳しく教えてくれませんか?」と突っ込んで聞いてみた。Aさんは少し笑いながら「わかりました説明します」と答えられた。
■仕事しているかどうかの国営企業
国営企業は日本企業よりも年功序列で階級意識も強い。人間関係も複雑で誰に気に入られるか嫌われるかで企業内におけるポジションや運命が決まる。賃金はそれほど高くないが福利厚生を含め働く条件は悪くない。しかしお茶を濁そうと思えばいくらでも濁せる。そういう人も正直多い。ある意味安定しているが仕事している人としていない人の差がとても大きい。仕事は気に入られた上司がいる前で「やるかやらないか」で決まる。上司が見ている時や上司が必要としているときにいかにやるかが勝負。
■出来るかどうかの欧米系企業
欧米系企業は結果しか見ない。入社した時にミッションや目的を丁寧に説明されそのあとは結果のみ。がんばっているかどうかは関係ない。働く条件と環境と権限と予算を任され後はひたすら結果を求められるだけ。ある意味ハード。自由度も大きいがプレッシャーも大きい。みんな必死で仕事をしている。いつ自分がどうなるかと言う不安を抱えながら仕事をしている。考え方としては「出来るか?出来ないか?」この観点でしか見ていない。結果を残せば賃金も上昇し行きポジションも自然と上がる。
■頑張っているかどうかの日系企業
日系企業は能力というよりは100%頑張っている姿を見たい。結果ももちろん見ているがそれよりも努力したかどうか?頑張っているかどうか?のプロセスをとても重視する。極端な言い方になるが結果は悪くても必死で頑張っていれば上司は納得してくれる。欧米ではありえない。どちらかと言うと国営に似ている。お茶を濁す人は国営ほど多くないが少なからずいる。解雇される事はあまりなく安定している。上司から見た「頑張っているかどうか?」と言う姿勢をいつも問われる。
Aさんの話を聞き終わって国営・欧米系・日系それぞれの特徴をよく捉え、的確な指摘にうーんとうなずくしかありませんでした。もちろんどれが悪くてどれがいいということではありません。国営企業で人間関係や政治的な力学以外で頑張っている人はいると思います。欧米系企業がプロセスを無視しているというわけでもないでしょう。また日系企業においても結果が出なくても全てよしということでももちろんないと思います。文化的な背景や価値観によって人事制度や評価に大きな影響力を及ぼすことは確かです。
それぞれの企業で働かれたリアルなAさんの話をとても興味深く聞いていました。
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