フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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■中国人管理職研修のフィードバック
ある日系企業に中国人管理職研修を実施しました。研修を実施する前に事前のヒアリングを実施し、その企業にとっての課題は何かを明確にします。その企業の課題は現地化を進めるにあたり、優秀な人材を抜擢し、中国人管理職を輩出はしたものの管理職としての自覚が足りない。リーダーシップをうまく発揮できていないと言うものでした。
日系企業ではよく起こる問題です。さっそく中国人管理職に研修を行いました。無事に研修は終了。研修終了後状況の確認をかねたフィードバックのため訪問しました。日本人経営陣と中国人管理職を含め数人にフィードバックを行い、研修時の状況を含め大変満足をいただける内容であったとフィードバックは終了しました。数日後中国人人事部長から改めて相談をしたいと連絡がありました。私は「個別の用件もしくは研修に対する不満なのかもしれない」と少し緊張しながら再訪問しました。中国人人事部長からの相談内容は驚くべき内容でした。
■問題は日本人
中国人人事部長は少し困ったような顔をしていました。冒頭「研修は大成功でした。研修終了後通常業務に戻った後モチベーションも高く、もちろんすぐに変わると言うわけではありませんが、少なくとも意識は少しずつですが変化しています。しかし問題は日本人上司です」
「管理職の連中は研修で学んだことを活かそうとコミュニケーションやリーダーシップを発揮しようと上司である日本人に積極的に話をしたり提案したりと接触を試みているのですが、肝心の日本人上司がそれをことごとく否定するのです・・・」
研修はヒントや気づきを与えることしか出来ません。大事なのは通常業務に戻った後の現場での運営です。部下は上司とのコミュニケーションを通じて学んでいくものです。これまで自覚がない、意識が足りないと思われていた中国人管理職が積極的に相談し、提案する。これ以上のサインはありません。人事部長は続けます。「私はどうしていいかわかりません。モチベーションが高く積極的になっただけでも大進歩なのですが日本人上司は何も変わらず、相変わらず自分の考えを押し通します。これだとせっかくの研修が無駄になります。日本人の人達を教育してもらえませんか」私はいたたまれないような気持ちでその会社を後にしました。
■中国人・日本人双方共に学ぶ機会が必要
もちろんある局面だけを見て判断出来るわけではありません。また日本人・中国人間のコミュニケーションギャップは今に始まったことではありません。しかし現地化を進めるにあたり中国人社員が幹部や経営陣に着くことが珍しくなくなってきています。そんな中数社の企業から駐在員の考えや発想を変えるような研修をしてくれないかという要望が来ています。中には中国人総経理からの要望もあります。
中国人社員は日本の文化やビジネス慣習、本社の理念や考え方を含め学習しなければなりません。日本人駐在員はスキルやテクニックはもちろんですが中国人の価値観を含めた国情を理解しなければなりません。両方に対しての「学ぶ」機会が必要です。相互理解が進まなければ前には進めません。研修を実施するしないに関わらず成長と変革をしようとしている中国人社員からのサインを見逃していないでしょうか?
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