おはようございます!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会の池田です。
(私のプロフィールは
こちら)
Fromバンコクと記載しましたが、昨日の夜中に上海に戻ってきました。
では何故私がタイにいたかと言いますと…
11/22(火)〜25(土)にバンコクのBITEC展示センターにて、Metalexという展示会が開かれました。
MetalexとはASEAN最大の工作機械や金属加工に関するイベントで、展示会ではカンファレンスやビジネスマッチングなども催されており、「総合的な金属加工ソリューション」が展示会の謳い文句です。
しかし出展企業の業種としては上記以外でも金属製品、金型、工具、産業用機器、設備、新素材、通信工学、レーザー技術など非常に多岐にわたる製品が所狭しと出展しているブースに展示されています。
そして実は我々カイゼン研究会もこの展示会へある製品を出展しておりました。
それが静電気チェック/入退出制御システム「Sems」です。
↓↓↓
システムの詳細はこちら
このシステムは元々あるお客様のお悩みを解決するために開発したシステムなのですが、他にも同じようなお悩みを持つお客様がいたことからパッケージとして販売することになったシステムです。
Semsがあれば目に見えない静電気に対して徹底した静電気管理が可能になり、静電対策における厳しい監査要求を満たすことが出来ます。
特に車載系、電子部品、電子基板、半導体など製品への静電破壊による品質不良が許されない現場でのお引き合いが多く、ブースに来られたあるEMSメーカー様にもお客様へアピールできる他社との差別化になるとお引き合いを頂きました。
と、もっと弊社システムのご紹介をさせて頂きたいのは山々ですが、ここでMetalexでの雰囲気なども少しShareさせて頂きたいと思います。
今年は27ヵ国延べ1000社以上の様々な企業がこのMetalexの展示会へ参加したそうで、それはもう本当に様々な製品がありました。
私も開催期間4日間の内、少し時間を見つけては出来るだけ多くの製品を見ようと歩き回りました。
(それでもさすがに全部は見切れませんでしたが…)
Metalexは上記でも少し述べましたが金属加工系が謳い文句のため、個人的に見回った感触としては工作機械メーカーやドリルの先端を作っているメーカーが割合的に多かった気がします。
ドリルメーカーなんか「どうやって他社との差別化を図っているの?」というくらい本当に多くのメーカーがあり、世界にはまだまだ知らない技術力のあるメーカーさんがたくさんあることが分かりました。
そして数ある様々製品の中でも個人的に目を引いたのはやはり産業用ロボットです!
今これだけ世界中で自動化が叫ばれており、この記事を読まれている工場の方でも導入を検討しようとしている、すでに導入を開始しているところなどは少なくないでしょう。
では突然ですがあなたに質問です。
産業用ロボットメーカーの世界4強をご存知ですか?
恐らくご興味のある方ならご存知かも知れませんね。
今世界の4強と言われているのは
FANUC(日本)
安川電機(日本)
KUKA(ドイツ)
ABB(スイス)
これらを束ねて4強と言うそうです。
四天王みたいでなんだか強そうですね!
そして何と4強の内に日本企業が2つもラインクインしているのですから、同じ日本人としてとても誇りに思います!
ちなみに安川電機とKUKAのブースは何故か隣同士でロボットのデモを行っていたので、このブース配置には少し悪意を感じましたが…笑
さてこれだけ需要が伸びてきている産業用ロボットですが、数字にすると実際どれくらいになるのでしょうか?
気になったので少し調べてみました。
日本ロボット工業会によると、産業用ロボットの出荷額は2016年で国内外合わせて7,160億円となり、1980年の769億円から9倍の規模へ増加。
世界の産業用ロボット稼働台数は、1985年の138,000台から、2015年末には1,631,000台まで拡大し、この勢いはさらに加速していくと見られています。
また中でも中国の産業ロボット販売台数は、2015年の68,556台から、2025年には111,554台に増加すると予想されています。
(公益財団法人中部圏社会経済研究所調べ)
予想とは言え10年間で61.5%増は凄まじい勢いですよね…
背景としては中国では人手不足の解消や生産性向上のほか、製品の高性能化に伴って高機能タイプのneedsが更に高まっていくと思われ、今後も継続した需要が期待できると言われています。
特に中国の企業は行動が早く、投資する時は一気に投資して自動化を進めてしまいますからこの短期年数でもこの増加予想なのでしょう。
私も今回の展示会で感じましたが、産業用ロボットがどんどん進化しています。
人の手ほど優れたアームはありませんから、人が行う作業や工程がすぐになくなることはないでしょう。
しかしロボットに出来ない作業も日に日に減ってきているのもまた事実。
つまりこれからはより人の作業とロボットの作業を明確に住み分けし、最も合理的なラインをより早く立ち上げた工場が残っていく時代、行動力のある工場が生き残っていく時代というわけです。
ここで恐縮ですが、自動化を検討されている工場の方、これから検討していく工場の方へ2つほどアドバイスさせて下さい。
1つ目は人と
ロボットの住み分けです。
これはMetalexに出展していた比較的小さな卓上タイプの自動化設備を作られているメーカーの方も仰っていたことですが、自動化を進める前にはやはり作業の単純化、標準化がMustです。
そこで必要なのが先ほど上記での述べた人とロボットの住み分けです。
確かにロボットを導入すればかっこいいですが、複雑な動きをするロボットには必ず故障が付いて回るためその工程に本当にロボットが必要なのかをしっかりと検討する必要があります。
もしかしたらロボットを入れなくても作業をもっと単純に分解することで、安価で安定しているちょっとした自動化設備で解決できるか知れません。
カイゼンは
「
如何に安く大きな利益を生み出せるか」
これに尽きます。
かっこいいのはロボットではありません。
本当にかっこいいのは安く大きな利益を生み出すために絞った知恵であり、ロボット導入においてはその知恵の一つが人とロボットの住み分けなのです。
2つ目は人とロボットの付き合い方です。
半導体製造装置メーカーの一員だった頃に現場で日々装置の故障と戦っていた経験から言わせて頂くと、機械に故障はつきものです。
それも精巧な機械なら尚更です。
ロボットや自動化設備と導入して上手く使いこなせれば強力な武器になるのは間違いありません。
しかし自動化が進めばロボットなどの設備が増えます。
設備が増えれば当然故障も増えます。
増える設備や故障に対応するためには当然それを扱える人を増やす必要があります。
ただ扱える人ではありません。
うまく扱える、使いこなせる人材です。
自動化だけ導入してもそれを扱う人が未熟ならそれは武器を使いこなせていないことになり、宝の持ち腐れになってしまいます
ロボットなどの自動化設備導入というと物にばかり気が取られがちですが、ロボット以上に扱う人のレベルの向上が必須です。
ロボットに使われる、振り回されるのではなくロボットをうまく使いこなせる人材の確保も大切なのです。
もうすでにご承知の方も多いかもしれない2つのアドバイスでしたが、少しでも参考頂けたら嬉しいです。
もし設備を上手く扱える人材を育成したいなら以下のような研修もご用意していますので気になる方は見てみて下さい!
↓↓↓
詳細はこちら
尚本日の情報元は
こちらの記事になります。
工場でのお悩みやお困りごとがありましたらお気軽に当研究会までご連絡下さい!
本日もお読み頂きありがとうございました。
P.S.
いよいよ2017年最後のカイゼン塾が以下日程で開催されます!
12/19(火)、20(水)
『部下の扱い方と管理者の役割習得コース』
12/21(木)、22(金)
『安全管理習得コース』
(新講義の見える化も追加されました!)
詳細資料は
こちら
また2018年は3月末から開催致します。
詳細な日程が決まりましたらまたご連絡致します!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
池田 竜貴
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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