失業者を生み出さないための企業への補助金拠出を「護送就業」として全面展開へ
中国の人力資源・社会保障部は9月28日に企業の安定的な雇用と発展を支援するための「護送就業」を実施すると発表した。
「護送就業」は、企業の安定的な発展と雇用を確保し、失業者を減らすための地域政策の両方をカバーすることを目的に失業保険基金から補助金を支給するもの。
補助金の規模や条件の詳細は明示されておらず、前年度の離職率が当該地区の失業率を下回り、健全な財務会計を実施運営していると認められる企業が補助金を申請できるものとしている。
政府はこのような補助金制度を2015年から約2年半に渡って実施してきており、既に64万社・7926万人に対して424億元の補助金を拠出してきた。なお、各企業へ支給する補助額の上限は、その企業が納付した失業保険額の50%を超えないこととされている。
これらの取り組みに一定の成果が認められたことから、このたび2018年から2020年までの2年間において全面的に展開することを決定した。
(出典)
2017年8月の中国の失業率は5%以下で安定と政府発表
中国国家統計局が9月14日に発表した2017年8月の失業率は5%以下で、8月の就業は良好であるとした。
調査対象都市31都市で失業率は5%以下で安定しており、先月より低かった。都市部雇用の1月−8月期も比較的早い成長を維持し、新規雇用が974万人で前年比26万人の増加であったとしている。
中国の失業率の計算は対象者が限定されており、実態を反映していないという声もある。
都市戸籍を有する男性16-50歳、女性16-45歳のみが対象で、農村から都市に流入しているが都市戸籍を有しない者は対象となっていない。また、新卒大学生は失業状態が6ヶ月を過ぎた時点で失業登記の資格が生じる。
「護送就業」により政府が本気で失業者対策を始めたのは、深刻な失業保険基金の財源確保問題と実質失業率の上昇が背景にあるのではないかという指摘もある。
企業の安定した雇用と発展のために中間管理職の育成が急務
2016年に実施された中間幹部研修需求調査研究報告によると、中間管理職が業務上で感じている障害は、「コミュニケーションと開拓能力」24%、「仕事の方法と躾」22%、「管理技術の欠落」19%が上位3位を占めた。
一方、自分自身が不足していると感じている能力は、「管理技能」23%、「仕事の方法」23%、「理念や考え方」20%が上位を占めた。
また、どのように不足している能力を高めるかについては「事例学習」と「外部に行って学ぶ」が併せて61%と大半を占めている。
(出典)
中国14年1861社の現場カイゼンを支援している生産、物流現場カイゼン研究会(a-Sol)の矢崎早人はこのように語る。
「人件費の高さや経営環境の変化などを背景に、現地に駐在する日本人は総経理だけにして、その他はすべてローカルスタッフにしようという動きが中小企業の間でも広がっています。」
中国の在留邦人数は2013年を境に減少傾向にあり、2016年10月時点で約12.8万人である。
「ローカルの高級管理者が本来の仕事をするには、それを支える中間管理職が必要ですが、現状はそこの層が薄かったり、また能力不足が顕著だったりするために、高級管理職が中間管理職の仕事を代替している実態があるように思います。」
矢崎は続けて語る。
「中国政府の求める安定した雇用と発展を進め、現地法人の利益を高めていくためには、中間管理職の育成が急務だと思います。当研究会では現場カイゼン塾を通じて、将来の企業を支える中間管理職の育成を支援しています。」
2017年10月期から「現場カイゼン塾」の分割参加が可能に
生産、物流現場カイゼン研究会(a-Sol)はこれまで2日間×3回=6日間をセットとしていた現場カイゼン塾を分割でも受講できるように変更した。
教育が急務でありながらも日々の業務で忙しい中間管理職が、6日間も現場を離れることは難しいという声に応えた形になる。
https://a.k3r.jp/a_sol/37137G6175C53
2017年10月期からは下記のコースから自由に選択することが可能になる。
【実務者編】
1. カイゼン手法習得コース(10月24日・25日)
2. 品質・物流カイゼン集中習得コース(11月21・22日)
3. 部下の扱い方と管理者の役割習得コース(12月19・20日)
詳細情報
【設備保全・管理者編】
1. TPM基礎習得コース(10月26・27日)
2. QC手法習得コース(11月23・24日)
3. 安全管理習得コース(12月21・22日)
詳細情報
生産、物流現場カイゼン研究会(a-Sol)の矢崎早人はこのように語る。
「現場カイゼン塾で学べば、センスのある人なら1コース(2日間)でコツをつかめます。その人の特性に合わせて、弱いところを補う形の受講がいいのではないでしょうか。また、基礎からじっくり育てたい場合には3コース(6日間)の受講がお薦めです。」
問い合わせ:Tel: +86-(0)21-6440-1765 or 6432-5544
E-mail:
marketing@a-solsh.com
今回はニュース記事風にしてみました。
お読みいただきありがとうございました。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
矢崎早人
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C
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