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今日の内容は中国にある生産現場、物流現場において不都合な真実について話してます。
なので、気分を悪くするかもしれませんが、読む価値はあると思います。
その点、ご理解のうえ読んでください。m(_ _)m
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教育、人材育成の事で悩む総経理、工場長は多い。
部下が言われた事しかやらないとか......
しょーもないミスばかりくり返すとか、、、
何より、いい人材が採れない、、、
実際、中国の生産現場、物流現場にとっては、良い人材が一人、二人いるだけで、その会社の運命が決まってしまうと思えるくらい重要だ。
個人的に思うのは、現場が、きちんと儲かって、それなりに成長していくのと、ずっとトラブルを抱え、不良品を出しまくっている、この差は総経理や工場長の能力がどうこうというだけでなく、どれだけ良い人材に恵まれるかだと思う。
しかし!
ここで非常に残念な不都合な真実だが、、「ここにはあなたが望む優秀な人材は極めてすくない」
そう。大切なことなのでもう一度、「ここにはあなたが望む優秀な人材は極めてすくない」
「あなたが望む」の部分が重要。
よく、現場の総経理と話すと、「良い人材をどうすれば採れるか?」「黙って働き、問題解決をしてくれるやつはどっかにいないのか?」という事を聞かれる。本当の事を言うと、気分を害されるので
あまり、バシッとした事は言わないけど、実際、現実に直面しないといつまでも変わらないので、今日はあえて言おうと思う。
優秀な人材、あなたが望む人材は極めてすくない。当たり前だが、極めてすくないのであるから、来るはずない。そもそも論として、「来るかも」と期待する方が間違いだ。
気分を害するかもしれないが、もっとストレートに言ってしまえば、「あなたの会社に優秀な人材が来ると期待する方が間違い」なのである。
なぜか?
よくよく考えて見よう。
中国の採用市場ってのは、ハッキリ言うと超激戦市場なのだ。
私も上海で14年目であるが、ここ数年の人材難は本当にひどい。
以前の様に数十元、百数十元の違いで転職はしなくなった。
特に、都心部に於いてはそれが顕著である。
転職希望者はすくない、中国国内ほぼ完全雇用状態、その中で「あなたが望む優秀な人材」を血眼で探してもそれはそれは天文学的な可能性になってしまう。
ましてや、大手以外の会社では、福利厚生、給料の金額、処遇待遇で大きな差をつけられてしまう。
そんな中、何も無為無策で、採用広告出したからって、優秀な人材の方からあなたのところに来てくれるとか、、、普通に考えたら、あり得ないでしょ?
だから、そんなのを期待してはダメ。
では、どないすんねん!!!って話だが、もうこれは「育成」と「教育」しかない。
望む人材が来ないのであれば、自前で育てるしかないのである。
しかしながら、自前で「黙って働き、問題解決をしてくれるやつ」を育てるはずの総務部には我々日本人にはタッチできない事、知らないことが数多くある。
集合教育やっているようだけど一体なんの教育なのか?
社内トレーニングだって言っているけど、どんな役にたつんだ????
本当は「黙って働き、問題解決をしてくれるやつ」が必要なのに、「責任のある長期的な仕事を依頼したら、給料をあげる交渉を先にする」トレーニングしてんじゃねーか???
なんて思ってしまう。
定期的にトレーニングをしている現場はまだましで、私の調査では、80%以上が「OJT ( On the Job Training) 」と言う名の採用後、現場放りっぱなしのノートレーニング状態。
採用放流、採用放流を繰り返し、結果「いい人材がとれない」と嘆いている人達ばかりなのである。
簡単に書式化すると、こんな感じかと
採用
↓(すぐ)
現場放流
↓(半年後)
結構、重めの仕事をやらせてみる
↓3ヶ月後
結果がないからこっちは不満。方法教わってないからできないとむこうは開き直る。
↓3ヶ月後
辞表提出
時間的な違いはあれど、概ねこのルーティンで回っている会社がほとんど。
ここから脱却しないと「黙って働き、問題解決をしてくれるやつ」はいつまでも見つからず、あなたの
仕事はいつまで経っても忙しいまま、トラブルは続き、心休まる日はやってこない。
そんな負のスパイラルを脱却するには月並みかと思われてしまうが、「育成」と「教育」しかないのである。魔法はない。
が、ほとんどの会社がやっていない。
だから、採用と放流と不満と給料交渉がセットで押し寄せる。
少し自慢が入るが(笑)、
373人の中国人を研修し、卒業させた僕としては、日系企業の人材育成に割く予算と、人材獲得に割く予算が全くもっておかしい。
その根拠の一つに、人材育成を行っている会社の数より、人材紹介をしている会社の数のほうがはるかに多いということである。
上海市内は人材紹介業を行う場合、当局への登録許可制となっており、その登録数は500社以上だそうだ。人材育成を行っている会社ははるかに少ないのである。
感覚的には1/10程度かと。
人材育成にはほとんどお金を掛けないが、人材獲得のために人材紹介会社へ払うお金は、毎年相当な金額になっている。
御存知かとは思うが、一般例を紹介しよう。
1万元の給料の管理監督者を採用する場合、10,000×13ヶ月×0.25=32,500元が1人採用にかかる費用だ。それを毎年、10人、20人単位でかかっているとすると、恐ろしい金額になってくる。
それを育成に少しでも予算を割けるのであれば、人材紹介会社に払う費用は大幅に削減できるはずである。
我々が毎月やっている「
カイゼン塾」の塾生たちは、会社から予算を割いて来てもらっている。1人1万元頂いているので、教えるこちらとしても相当気合を入れて毎回講義をするのだが、最後の卒業式で必ずどのクラスでも、同じ感想がでる。
面白いほど一致するので、ここで紹介したい。
「会社が私のために、お金を使ってくれたのだから、これは絶対に返さないといけない」と・・・・・・
育成方法さえ間違えなければ、こういう思考に持っていける。
そうすると
「黙って働き、問題解決をしてくれるやつ」になってくれる。
こういうのが一人、二人いると、現場は活性化し、変わる。
これもすこし?自慢になってしまうが、平均18.25倍の投資対効果を、今までの生徒が叩き出してくれている。
とても誇らしいことではあるが、これを毎年継続させていかないといけないと思うと、少々プレッシャーではある。
「種を埋め、水をやり、手を掛けねば、花は育たず」
当たり前のことであるが、花も人も、同じである。今いるスタッフたちを育てる為に、少し骨を折ってはどうだろうか???
あなたのスタッフもこう言ってくれるはず。
「会社が私のために、お金を使ってくれたのだから、これは絶対に返さないといけない」
そうなれば、「黙って働き、問題解決をしてくれるやつ」になりますので。
かどわき
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今回もトヨタOBが講師です。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
門脇 圭
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
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