おはようございます。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店の鳥枝将光です。
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今週の「Weekly 現場カイゼンブログ」をお届けいたします。
これは、「トヨタ 仕事の基本大全」という中経出版社が発行している本の中から、生産現場、物流の現場でお仕事されている方々にお役に立てる情報を、毎週1回当研究会の研究員から配信するものです。
「トヨタ 仕事の基本大全」という本の詳細はこちらです。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F4149B55
今週はCHAPTER_1 LECTURE06の"
品質は工程で作り込む"です。
突然ですが、
人と人が力を合わせるというような話をする時、
「1+1=2以上になる」
なんて表現、おそらくあなたも一度は聞いたことがありますよね?
人と人が力を合わせれば、パフォーマンスが上がる、という比喩ですが、現実はこんなに単純にはいかないもので、逆に人が増えることでパフォーマンスが下がることもあるのではないでしょうか??
実際、どうなのか?それを実験をした研究者がいました。
その実験によると…
1人で綱引きをした時に綱を引く力を100%だとすると
2人で綱を引いた時の一人当たりの力は93%に減少。
3人では85%、4人では77%、、、
8人になると一人当たり49%にまで減少したということです。
この実験は「リンゲルマン効果」と言われ、集団になると心理的に「手抜き」が起こることを証明した実験です。
「ほかの人が頑張るから、自分は力を抜いても大丈夫だろう」
とか
「自分が頑張ってもどうせそれに見合うだけの評価がされない、、、」
という心理が働き、ついつい手を抜いてしまう、、
つまり、人は人数が増えるほど
無意識に「サボる」という習性が働くということです。
それでは、あなたに質問です。
ある工程で品質不良が発生してしまい、対策としてダブルチェック行う検査員を追加した。
その結果、また不良が出てしまった。
なんて経験がある、または耳にしたことはありませんか?
賢いあなたはお気づきだと思いますが、2次検査を追加すると1次検査が甘くなる、なんてことはよくあることです。
1次検査の担当者からすれば、「まぁ、このあとにもう一回検査があるし大丈夫だろう」と考えるでしょう。
そして、
2次検査の担当者からすれば、「まぁ、1次検査を通過してるんだし、こんなもんで大丈夫だろう」と考えているかもしれません。
1週間くらい経ってから、お客さんから烈火のごとく怒り狂ったクレームがまた来るのは容易に想像できますよね。
トヨタの仕事大全ではこのように書かれています。
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たとえば、塗装のラインで、もし塗装にムラがあったり、塗り残したところがあったりすれば、出荷前に塗装をし直さなければなりません。
そうすれば、当然、塗料代や乾燥のための電気代が余分に発生し、手間も時間もかかります。
しかし、塗装の工程でミスがゼロといえるまでつくり込み、自分でチェックしてから後工程に渡せば、こうしたムダはなくなりますし、検査の工程そのものが必要なくなります。
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"
品質を工程でつくり込む"
言うは易しですが、実際するとなれば、どうやればいいの??と思う方もいるかもしれません。
ここで、いつもカイゼン塾の中で伝えているポイントを2つお伝えしましょう。
①不良が出ない対策を工程に織り込む
→一歩踏み込んで言えば、類似部品の配置を離す、刃具寿命をベースに刃具の交換基準を作成し、刃が悪くなる前に交換する仕組みに変える…などなど。
過去に発生した不良が恒久対策になっているか見直してみると、不良対策の抜け、漏れもより防げるでしょう。
②自工程内品質チェックの基準と仕組みをつくる
→まずは基準づくりから始めましょう。自分の1サイクルの作業を終えて、「ココと、ココと、ココをチェックすれば問題ありません」という基準を作成し、各工程に明確に掲示します。
ここでのチェックするポイント作成は作業員と組班長を交えて作成することを忘れずに。(宝の山のような暗黙知が彼/彼女らの頭の中に詰まっています)
あとは、標準作業の中に品質チェックを織り込むことです。
ここまでくれば、あとは同じやり方を繰り返して、工程へ、ラインへ、展開していきます。
どうでしょう?
これならあなたの部下も"自分にもできそうだ!"と思ってもらえるのではないでしょうか?
あなたの現場が、もっともっと良くなることを応援しています。
【お知らせ】
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今年、3月2日に開催し定員50名をオーバーするほど満員だった「設備保全人材育成セミナー」が
中国語通訳付きで
6月1日(木曜)に開催予定です。
例えば前回、3月2日に開催したセミナーに…
・本当は中国人の部下にも聞かせたかったけど、日本語だけだったから…と、参加を見送った方。
・実は興味があったのだけど、前回は日程が合わずに参加できなかった…という方。
・今回初めてこのセミナーのことを知った、設備保全の"ほ"の字もできていない…という方。
もし、このような方がいらっしゃればこのセミナーはあなたのものです。
詳細は以下です。
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設備保全管理者育成セミナー
日時:6月1日 13:00〜17:00(予定) 12:30〜開場・受付開始
場所:古北皆喜交流中心(上海市古北南路1838号创新园区3号楼4F)
席数:限定50席のみ。(広さに限界があるため満席になり次第キャンセル待ちとなります)
言語:日本語と中国語の通訳付き(資料は日本語または中国語でご準備いたします)
費用:500元/人 → 100元/人(前払いとなります)
※日頃のご愛顧への感謝割引!です!
講師:
1.カイゼニスト 平栗公雄(トヨタ自動車OB)
講演テーマ①:TPMで儲ける企業体質に。
講演テーマ②:設備保全とは?
講演者紹介:
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F4149D7
2.現場カイゼン診断士 鳥枝将光(現場カイゼン研究会)
講演テーマ:あなたの部下があなたの思うように行動できない理由と対策。
講演者紹介:
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F4149B
※セミナー/講演タイトルは若干変更する可能性がございます。
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【お申し込み方法について】
お申し込み希望の方は現在メールにて先行申し込みが可能です。
メールによるお申し込み方法
・ご参加予定人数
・御氏名(参加人数分)
・御社名
・お電話番号(セミナー当日連絡のつく番号:代表1名のみで構いません)
上記をご記入いただき、件名にセミナー参加希望と記載しmarketing@a-solsh.comへ
今すぐご連絡ください。
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PS.
同じセミナー内容だった3月2日のセミナーにご参加いただいた方からは以下のような感想をいただいております。
【何が決めてとなってこのセミナーに申し込みをされましたか?】
①今後の自分、会社の為(成長するため)のキッカケになると思った。進化したいし、させたいと思ったため。
②中国での仕事の進め方に??であったため。
③設備保全セミナーはあまりないので…などなど
【実際に参加してどうでしたか?】
①他社の悩みなど話が聞けて良かった。
②保全の最終目標は生産性と品質の向上ということがよく理解できた。
③社内運用不足を感じました。再構築します。
④基本的なことを再度認識させていただきました。
などなど
参加に悩む前にmarketing@a-solsh.com今すぐご連絡ください!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼン診断士 鳥枝 将光
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
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