皆さん、おはようございます!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会の池田竜貴です!
休日中の微信に多くの方が桜の写真を上げ、気温も暖かく感じ始め、もう春が来たんだなーとしみじみ感じている今日この頃です。
今週は初めて私から皆様に「Weekly 現場カイゼンブログ」を届けさせて頂きます。
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これは、「トヨタ 仕事の基本大全」という中経出版社が発行している本の中から、生産、物流の現場でお仕事されている方々のお役に立てる情報を毎週1回、当研究会の研究員から配信するものです。
「トヨタ 仕事の基本大全」という本の詳細はこちらです。
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今週はChapter 5 Lecture 42 「
真因をつぶす」です。
プロフィールにも記載してあるのですが、私は以前半導体製造装置メーカーでフィールドエンジニアをしていました。
この仕事は客先での装置立ち上げからトラブル対応までを行います。
つまり装置を止めないために常に客先の生産ラインの最前線、戦場に張り付き装置と向き合う、という仕事です。
さらに私は新規装置の開発時期から携わり、客先で一号機から納入も経験させて頂いたため日々信じられないくらいのトラブルが発生する、そんな毎日でした。
そこで学んだ大切な、重要な事の一つが「
真因をつぶす」ということです。
現場では日々様々なトラブルが発生します。
少しポップな感じに言い換えれば、「毎日毎日トラブル達が僕達に対応されるのを今か今かと順番待ちしている」
そんな感じでした笑(まぁ笑い事ではなかったですが…)
また突然重要なトラブルが発生することもあるため、順番待ちしているトラブル達の順番は常に入れ替わります。
こうなるともう大変です。
彼ら(トラブル達)を待たせてはいけないと、ひたすら順番待ちしているトラブル達を優先順に対応していきます。
これでトラブルに追われる日々の完成です。
さて、ここでトラブル達に追われ始めるとふと、こんな気持ちが出てきてしまいます。
「早く今のトラブルを片付けて次のトラブルを対応しなくては!」
「簡単な修理作業は早く終わらせないとあのトラブルの修理、今日中に終わらない!」
「とりあえず対応しちゃえ!」
この気持ちも一見やる気のあるように見えるかも知れません。
しかし実はダメなトラブル対応なのです。
何故ダメか?
その前にまずは以下の文章を読んでみてください。
これはトヨタの仕事大全から抜粋したもので、このように書かれています。
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トヨタでは、問題の原因を2つの種類に分けて改善を進めていきます。
「要因」と「
真因」です。
要因とは、何か問題が発生した時の理由のことで、これを解消しただけでは問題が再発する場合があります。
表面的な原因です。
真因とは、問題を発生させる真の要因のこと。
これに対策を打てば二度と再発しません。
トヨタでは、改善を実行するとき、うわべだけの「要因」ではなく、「
真因」を取り除くことを目指します。
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実は私もこの真因というのが見極められず、何度も客先の方から怒られたことがあります。
それはもうこっぴどく・・・
私の昔話ですが、現場であるトラブルが発生しました。
一見そこまで重要そうなトラブルではなかったため、要因を調査しすぐに対応しました。
後日、今度は装置が破損する重要なトラブルが発生しました。
これは明らかに重要なトラブルのため要因の先、つまり真因まで追究しました。
するとどうでしょう。
最初に発生した一見重要ではないトラブルも、今回の真因によって発生していたのです。
つまり最初のトラブルで真因にまでたどり着けていれば破損という重大トラブルを防ぐことができたのに、真因がわからなかったために防げたはずのトラブルを発生させ、さらに破損までさせたわけです。
真因をつぶす
これ以外の対応は全て検討違い、お門違いのダメな対応なわけです。
そりゃ怒られますよね・・・笑
トラブルには軽いも重いもない。
全て真摯に向き合うべき大事な相手なのです。
それからは発生したトラブルだけに捉われず、視野を広く持ち、あらゆる可能性を検討しながら要因の先の真因を見極めるよう努力しました。
これは正直とても大変な作業です。
しかし視野を広く持ちあらゆることを検討する事で、自分の知識に幅や深みが出てきます。
これはとても大きな財産です。
真因をつぶす
もしかしたら今あなたの会社で頻発している様々なトラブル達も、元をたどれば一つの真因から発生しているものかも知れません。
戦場で日々の対応に追われる気持ちはとてもよくわかります。
しかし一度立ち止まって目を瞑り、深く息を吸い込んで吐き出しながら目を開けてみたら分かる真因もあるかもしれませんよ!
そろそろ季節の代わり目。
体調には十分気を付けて下さい。
以上、ささやかなエールでした。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
池田 竜貴
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