こんにちは!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人です!
(矢崎の詳細プロフィールはこちら!
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html)
大変ご無沙汰しております。お元気ですか?
気がつけばもう11月ですね。この間お休みがあったばかりですが、今年も残すところあと2カ月になりました。
私は先日の国慶節休暇で日本に帰ったときに、銀座のデパートに買い物に行きました。
エレベーターに乗り込んだ際、大きな声で話をする中国人女性の二人組がいました。日本だとちょっと声が大きすぎるなと思いながらその二人を見た時、片方の女性の手に握られているレシートの金額が目に飛び込んできました。
35万円!!!
思わず心の中で、『たくさんのお買い上げありがとうございます』と言ってしまいました。
バブルなのかもしれませんが、上海で生活していると、商品やサービスについて、とんでもなく強気な価格設定にびっくりすることがよくあります。
ただ、需要と供給のバランスからいうと、やっぱり買う人がいるからその価格が提示されているのですよね。
富める者はより富を得て、そうでない者との格差はますます広がっています。
月給2500元で頑張っている工場の作業員もいれば、東京に旅行して銀座で35万円の買い物ができる人もいます。
世の中は、もともと不公平なものなんだと思います。
中国の生産、物流現場では、従業員たちからの給料や福利厚生に対する平等性や公平性に対する要求はとても強いと言えます。
不満がたまり過ぎるとストライキに発展してしまいます。
しかし、かといって現地法人の経営層がやれることには限界があります。どうすれば、社員が気持ちよく働いてくれて、生産性がアップできるでしょうか???
NHKのEテレで放映されているスーパープレゼンテーションという番組をご存知ですか?
TEDという団体が世界中から有識者を招いて、各20分程度のプレゼンテーションをしてもらうという内容です。
プレゼンテーションの内容や表現技法がとても参考になるので、私は好きでよく見ています。
今年の初めに放送されたフランス・ドゥ・ヴァール氏という動物行動学者の「動物に見られる道徳的な行動」というプレゼンテーションは、非常に面白かったです。
猿やチンパンジーのような霊長類にも倫理観や正義感があるという研究成果をいくつかの実験結果をもとに説明するという内容でした。
特に面白かったのが、公平性に関する一つの実験結果でした。
実験は、二匹のサルを隣り合わせの檻に入れ、実験者が渡した石を持ってきたら褒美として食べ物をもらえるという内容です。作業内容は二匹とも同じですが、褒美の食べ物は違います。一匹はキュウリ、もう一匹はブドウです。
最初は二匹とも順調に石を持ってきて褒美をもらっていたのですが、キュウリをもらっているサルの方が途中から隣のサルとの違いに気が付きます。向こうは自分よりも良い褒美をもらっているではないか!と。
そこで、キュウリの方のサルは激しく不満を訴え始めます。せっかくもらったキュウリを実験者に投げ付けたり、檻を激しく揺らしたり、地面を何回も叩いたりして不公平に対する不満感を表現していました。
その姿は、私たち人間がとる行動にそっくりで、思わず笑ってしまいます。
実際の映像は下記から見られます。
(17分間のプレゼンのうち、13分40秒くらいからこの実験の解説があります。)
http://www.ted.com/talks/frans_de_waal_do_animals_have_morals
私はこの実験の映像を見て、私たちの中にある不公平感に対する感情は、非常にプリミティブなものなんだなと感じました。
子どもであっても、成熟した大人であっても、不公平な扱いに対する不満の感情はとても激しいものがありますし、人間関係において重要なファクターの一つであるような気がするのです。。。
当研究会は中国の生産、物流現場のカイゼンの仕事をしていますが、現場からの不公平に関する不満の声をよく耳にします。
#自分とあの人は同じ給料なのに、自分の仕事は大変で、あの人の仕事はとても楽だ!
#昨年までもらえた春節の紅包が今年は会社の都合で中止になった。
#区外からの通勤者は通勤手当が出るのに、区内からの通勤者は手当てがない。
などなど、事例を挙げればきりがないですね。
不公平とは一体なんなのでしょうか?
その背景にある心理としては、もっと自分を大切にしてほしいという気持ちの表れなのではないかと私は考えます。
そのモノサシの一つが給料であり、福利厚生の内容ではないかと思うのです。
確かに評価は公明正大に行わなければ現場から不満が出てきてしまいます。
そのためには、仕事の手配状況や各作業者の能力評価などを見える化することが非常に重要です。
職場の人間関係の問題は、とどのつまり、コミュニケーション不足によるところが大きいものですよね。
また、会社側としては、本当の意味での仕事の不公平を取り除く作業も進めるべきだと思います。
それは、つまり、毎日の業務の中に潜んでいる数々のムダな作業を無くしていくことです。
例えば、オフィスの事務処理業務について、これまで習慣でやってきたけれども、その作業と書類は本当に必要か?ということです。
ムダな作業をするために給料を払い、時には残業までさせている場合、これこそ本当の不公平だと言えるのではないでしょうか?
そのムダを省いてコストを減らし、一部を作業者に還元できればなお良いですね。
どうすれば、ムダを省いて公平な作業現場が作れるでしょうか??
当研究会は約5年前から、生産、物流現場のカイゼン指導というサービスを提供してきました。
もともとは、バーコードを使った在庫管理システムなどの開発会社だったわけですが、トヨタグループOBの方との運命的な出会いにより、トヨタ生産方式に基づく現場カイゼン指導事業を立ち上げることができたのです。
豊田合成OBの方と出会った当時、こんな事を言われたのをよく覚えています。
「私たちの経験や知恵が活かされるのは、現場のムダや問題点を見つけ出すところです」
そして、その後、トヨタ自動車OBの方々も含めて多くの方から、現場カイゼン診断を無料でやるのは過剰サービスではないか?というご指摘を何回も受けました。
確かにそうだなぁとは思いつつ、現場カイゼン診断はずっと無料で続けてまいりました。
約5年間の経験とノウハウの蓄積を受け、当研究会の問題発見力は磨きがかかっています。
職場の不公平を無くすために、一度現場カイゼン診断を受けてみるのは悪くないと思いますね。
ただ、この無料現場カイゼン診断は、今回を最後にさせていただきたいと思います。
次回からは有料のサービスとしてご提供させていただく予定です。
おかげさまで、現在カイゼンを希望するお客さまが多くて業務多忙となり、無料診断への時間が割けないことが原因です。
無料で行うのは、今回が最後です!!!
大変申し訳ありませんが、限定3社とさせてください。
(上海から遠方の場合は、交通費実費をご負担いただいております)
これは、当研究会のカイゼニストが現場を訪問し、現在の問題点の診断とその処方箋をレポートにまとめて提出するものです。
本当に困っていて、本気で取り組みたいというお客様を優先させていただくため、ぜひその旨お知らせください!!
お申し込みの際は、下記に必要事項を記入して、このメールにご返信ください。
従業員に気持ちよく生産性をアップしてもらうための現場カイゼン診断お申込み書
貴社名: ________________
貴社住所: ________________
ご担当者名: ________________
メールアドレス: ________________
電話番号: ________________
カイゼンしたい点: ________________________
ご連絡お待ちしております!
では、またメールします!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さい。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!相談無料です。
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