皆さん
こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
(矢崎の詳細プロフィールはこちら!
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html)
2014年明けましておめでとうございます。
ここ中国では旧正月まであと約2週間ですね。毎年恒例の民族大移動と、爆竹や花火が
鳴り響く一週間がやってきます。
お正月はテレビ番組やインターネットで今後の経済や国際情勢を占う様々な特集が組ま
れていましたね。
皆さんが気になった特集はありましたか?
テレビ番組といえば、お正月とは関係ないのですが、私はNHKの
「総合診療医ドクターG」という番組が好きでよく見ておりました。
ドクターGのGはGeneralの頭文字で、患者の症状や状況からどんな病気かを総合的に
判断し治療する医師を意味しています。
毎回日本の名医と言われる総合診療医の方が1名ドクターGとして登場し、過去のケー
ススタディをもとに、当時どのようにして病名を探り当てていったかをドラマ仕立てで再現
します。
番組には3名の研修医が出演し、研修医がそれぞれ自分なりの知識と経験に基づいて
病名を当てていくクイズ形式にもなっていて、最終的にドクターGの深い洞察によって、真
の病気が導き出されていきます。
私は医学の専門知識が無いので研修医のような回答を出すことすらもできませんが、問
題の根源を探り当てて行くドクターGの視点や考え方に非常に感心すると同時に、思い
込みや偏見から誤診をしてしまう怖さを感じました。
※この番組は残念ながら2013年9月で終了してしまったのですが、再開の予定もある
ようです。
さて、病院って、確かに病気を治療するために行くところなのですが、医師の判断が間違
ってしまうと、その後の治療はまったく意味をなさなくなりますよね。
当研究会の総経理は、上海在住10年なのですが、現地の病院で明らかな脱臼を骨折と
誤診されたり、胆石をピロリ菌と診断されて効果の無い薬をずっと飲まされたりと、苦い
経験がたくさんあります。
患者が医師を必要とするのは、病気を治療することもさることながら、病気を発見する力
であるような気がします!!
つまり、問題解決能力よりも問題発見力がより強く求められている時代なのだと思いま
す。
というのも、これだけ情報が氾濫している世の中ですから、インターネットを検索すれば、
私たちは簡単に多くの情報を入手することができます。
解決方法に関する情報は、医師と同等まではいかないにしても、局所的にはかなりの量
と質の知識を持つことができると思います。
実は、我が家には生後9カ月になる娘がいるのですが、7カ月を過ぎたころから顔に湿疹
が出るようになり、それがけっこう深刻な感じで拡大していました。
近所の小児科に行くと、ステロイドが配合された塗り薬を処方してくれました。ステロイド
は驚くほど効き目が早く、すぐに治ります。しかし、しばらくすると再発してしまい、また病
院に行って同じ薬を処方されるというループになっていました。
いろいろネット検索をしていた妻は、ステロイドが実はかなり強い薬であり、後遺症で悩ん
でいる方が多いことを知り、医師から処方された薬を娘につけることをためらうようになり
ました。
そして、その一方で娘の顔の湿疹はますます深刻になっていきました。
ある日、風邪をひいた娘を連れて行った病院の医師から、「風邪の問題はそれほど大きく
ないけど、顔の湿疹はかなりひどいですよ。」と指摘されました。
医師が言うには、娘はまだ肌を保湿する能力が低く、先進国に生まれた子供に多く見ら
れる症状だとのことです。毎日保湿クリームを塗り、長期間様子を見ながら自力で肌を保
湿する力がつくのを待つほかないそうです。
医師から処方された保湿クリームには、ステロイドは含まれておらず、これを塗ることで、
今のところ娘の肌のトラブルは起こっていません。
このような問題発見能力の重要性は、生産、物流現場でも同じであると思います。
不良が起きた時に、対処療法的な対応ばかりしていても不良が減らず、むしろ手間がか
かっているなんてことはありませんか?
例えば、トヨタ生産方式では、
なぜなぜを5回繰り返せ!
と言います。
問題の真の原因(真因)にたどり着かなければ、本当の問題解決ができないからです。
なぜなぜを5回繰り返すという5回にはあまり意味はないそうなのですが、実際にやって
みると、5回のなぜに答えるのはかなり苦しいことがわかります。
3回くらいならなんとかなるのですが、それ以上進めなくなることがけっこうあるのです。
私はこの5回というところにミソがあるのではないかと思っているくらいです。
つまり、真因は表層的な原因追究だけをしているうちは簡単にはたどり着かず、豊かな
発想力をもって原因解明をしていかないとたどり着けない境地なのではないかと思うので
す。時には従来の枠組みや固定概念を取り払わなければなりません。
その上で真因にたどり着くことができたときは、同時にその場に居合わせた皆が素直に
納得できるような解決方法が浮かび上がります。
5回目のなぜの理由が真因であるかどうかを判断する基準は、解決方法が明確になるこ
とではないかと思います。
真因が見つかれば、解決方法もおのずと見つかるものですよね。
それから、もう一つ。
生産、物流現場のオペレーションを進めて行く上で、問題の真因にたどり着き、問題解決
を行った後には、再発を防止し、もっとやりやすくするためのカイゼンが求められます。
問題の根本解決はできないけれども、対処療法的な解決のみができる場合、再発防止
のためのカイゼンを行うのは非常に難しいと言えるでしょう。
例えば、現在使っているシステムが頻繁にフリーズしてしまう問題が発生しているとして、
システムを再起動すれば使えるようになることはわかっているけれども、そもそもフリーズ
しないようにするための対策が取られていない場合です。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないですが、最初は面倒だった再起動という作業も、
そのうち習慣化してしまい、初心者からすると明らかにムダだと思える作業が繰り返され
ている状況が起こっているかもしれません。
問題の真因はPCのメモリーが不足していることであったり、システム上のバグであったり
するのでしょう。
しかし、真因にたどり着こうとしないかぎり、問題の再発が防止できないばかりか、もっと
作業を簡単に正確にする方法も実施することができなくなりますね。
さて、当研究会は約4年前から、生産、物流現場でのカイゼン指導というサービスを提供
してきました。もともとは、バーコードを使った在庫管理システムなどの開発会社だったわ
けですが、豊田合成のOBの方との運命的な出会いにより、トヨタ生産方式に基づく現場
カイゼン指導事業を立ち上げることができたのです。
豊田合成OBの方と出会った当時、こんな事を言われたのをよく覚えています。
「私たちの経験や知恵が活かされるのは、現場のムダや問題点を見つけ出すところで
す」
そして、その後、トヨタ自動車OBの方々も含めて多くのカイゼニスト(カイゼン指導者)か
ら、現場カイゼン診断を無料でやるのは過剰サービスではないか?というご指摘を何回
も受けました。
確かにそうだなぁとは思いつつ、現場カイゼン診断はずっと無料で続けてまいりました。
約4年間の経験とノウハウの蓄積を受け、当研究会の問題発見力は磨きがかかってい
ます。
毎月限定5社で行っている現場カイゼン無料診断を今年も続けて行く予定です。
(上海から遠方の場合は、交通費実費をご負担いただいております)
これは、当研究会のカイゼニストが皆さんの現場を訪問し、現在の問題点の
診断とその処方箋をレポートにまとめて提出するものです。
本当に困っていて、本気で取り組みたいというお客様を優先させていただくため、ぜひそ
の旨お知らせください!!
現場カイゼン無料診断は、最近、多くのお客様にご好評をいただいておりますので、この
機会にぜひご検討ください!!
http://china.a-solsh.com/kaizen01.php
(こちらに無料診断された会社の感想があります。ご参考にしてください!!)
お申し込みの際は、下記に必要事項を記入して、このメールにご返信ください。
貴社名: ________________
貴社住所: ________________
ご担当者名: ________________
メールアドレス: ________________
電話番号: ________________
カイゼンしたい点: ________________________
皆さんからのご連絡お待ちしております!
では、またメールします!
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
==== このニュースレターの目的 ========
このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思
い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会のHPはこちら!!
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ご連絡は中国からは400-670-4649 フリーダイヤル、24H365日受付中、
日本からは+86-21-6440-1765 /86-21-6432-5544
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担当:池田 日本語、中国語両方OKです!!
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