a-sol 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店

日本企業向け海外拠点の現地化をデジタルで支援
経営データ可視化＆数値管理による組織構築ならa-Sol

最近、どんな中国人が来日してるの？ ～訪日中国人の最新トレンドを深掘り～

おはようございます。
カイゼン研究会(株式会社a-Sol)です。
海外駐在コラムはこちら
https://kaizenlab-china.blog.jp/

海外駐在ニュースでは
ちょっと気になる中国・東南アジアの時事ニュースをお届けします。
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。）


目次　移住を考える中国人の属性
(1) 資産家・富裕層（HNWI：High-Net-Worth Individuals）
(2) 起業家・投資家層
(3) 高学歴プロフェッショナル（ハイスキルワーカー）
(4) セミリタイア層（FIRE層・移住リタイア層）
(5) 結論


中国経済の成長とともに、日本への移住を考える中国人の層が大きく変化している。従来の「留学生」「技能実習生」「国際結婚者」だけでなく、近年では高学歴のプロフェッショナル、資産家、起業家、セミリタイア層といった多様な層が目立つ。本記事では、最新のデータと移住者の動向をもとに、日本移住を考える中国人の属性を分析し、今後の市場動向を考察する。

移住を考える中国人の主要属性

(1) 資産家・富裕層（HNWI：High-Net-Worth Individuals）

特徴
総資産5,000万元（約10億円）以上の富裕層、および3,000万元以上のアッパーミドル層
主に北京、上海、広州、深センなどの一線都市出身
日本の不動産投資、長期滞在ビザ取得、子どもの教育目的で移住を検討
香港・シンガポールなどの金融センターと比較し、日本の相続税・資産保全の条件を評価

移住の傾向
移住先の選び方：東京都心（港区・渋谷区）、大阪（梅田・北浜）、京都、北海道（ニセコなどのリゾート地）を好む
投資対象：日本の不動産を「セカンドハウス」や「資産分散」として購入
教育志向：子どもをインターナショナルスクールや一条校に通わせる
ライフスタイル：プライベートな医療・ヘルスケア、ラグジュアリー志向、ハイクラスのゴルフ・ワイン文化への関心

購買力
1億円以上の不動産購入が可能（東京・大阪の高級マンションを現金一括で購入するケースも多い）
日本国内での消費は主にハイブランド、教育、医療、文化資産（美術品・骨董品）


(2) 起業家・投資家層

特徴
中国で成功したスタートアップ創業者、テクノロジー分野の投資家、ベンチャーキャピタリスト
日中間の事業展開を視野に入れ、日本での法人設立やビザ取得を検討
特に越境EC、SaaS、フィンテック、ヘルスケア、ライフスタイルビジネスなどの分野で活躍

移住の傾向
日本での活動：日本法人を設立し、経営管理ビザを取得
事業展開：日本のスタートアップや老舗企業への投資、M&Aの動き
ビジネスネットワーク：経済界、投資家コミュニティ（例えば、虎ノ門ヒルズや赤坂のビジネスネットワーク）への積極参加

購買力
一般的な起業家層（資産5000万～1億円）でも、年間数千万円規模の消費が可能
ビジネスクラスの航空券、コワーキングスペース利用、高級レストランでの接待などに積極的


(3) 高学歴プロフェッショナル（ハイスキルワーカー）

特徴
AI、データサイエンス、半導体、医療、バイオテクノロジーなどの分野で活躍する技術者
修士・博士号取得者が多く、日本企業の高度専門職ビザを利用
企業の研究開発拠点（特にソニー、パナソニック、トヨタ、キーエンスなどのR&D部門）に採用される傾向

移住の傾向
働く場所の選び方：東京（大手町・品川・六本木）、関西（大阪・神戸・京都の大学・研究機関）
生活スタイル：職住近接、公共交通機関の利用、文化活動（美術館・音楽）
家族構成：配偶者も高学歴・専門職であるケースが多い

購買力
平均年収800～1500万円
家賃30～50万円の賃貸物件（高層マンション・タワーマンション）を好む


(4) セミリタイア層（FIRE層・移住リタイア層）

特徴
40～50代の富裕層、または中国の不動産・株式投資でFIRE（早期リタイア）した層
日本の生活コストの安さ、医療水準の高さを評価し移住を希望
長期滞在ビザ（投資・経営管理ビザ）を利用し、居住ビザ→永住権取得を目指す

移住の傾向
住む場所の選び方：福岡、札幌、京都などのコンパクトシティを好む
ライフスタイル：温泉、医療アクセス、シンプルな生活
投資対象：現地不動産、シニア向けのヘルスケアビジネス

購買力
年間300～500万円の生活費で余裕のあるライフスタイル
健康志向の高級食品、個人医療（人間ドック・予防医療）への投資が増加


日本移住を選ぶ理由
安全性の高さ：中国国内の政治・経済不安への懸念（特に北京・上海のビジネス環境変化）
資産分散・リスク管理：不動産投資を通じた長期的な資産保全
教育の質：日本の大学・インターナショナルスクールへの関心
ビジネス環境：AI・半導体・ライフサイエンス分野での研究開発拠点としての魅力

今後のトレンドと市場機会
今後、日本への中国人移住者の増加に伴い、以下の分野でビジネスチャンスが拡大すると予測される。

高級不動産市場の成長
東京・大阪・京都の富裕層向けマンション需要増加
ニセコ・軽井沢などリゾート地の投資ブーム

インターナショナルスクール・教育市場
中国人向けのIB（国際バカロレア）プログラムが拡充
バイリンガル教育を求める家庭の増加

ヘルスケア・シニア向けサービス
高級人間ドック、アンチエイジング医療
セミリタイア層向けの介護・健康管理サービス

中国人向けビジネスコミュニティの拡大
ベンチャー企業向けの中国語対応コンサルティング
投資家向けの中国語ビジネス交流会


結論
日本移住を検討する中国人は、富裕層やハイスキル人材、起業家・投資家など、多様化している。日本のビジネス環境や安全性を評価し、長期滞在や永住を目指す傾向が強まっている。今後も日本の不動産市場、教育、医療・ヘルスケア分野での需要が拡大し、新たな市場機会を生み出すだろう。


Writer 　戴寧　株式会社NEO ACADEMY 代表

過去記事はこちら
https://kaizenlab-china.blog.jp/


▼カイゼン研究会(株式会社a-Sol)

海外拠点の現地化・自立化を
デジタル管理と制度構築・教育でサポート。

デジタル化と生産性の専門家によるモニタリングにより
経営・生産性における
現地の努力と課題を数値で可視化。

現地に任せるだけでなく
レベルアップの続く自立した海外拠点を
デジタルと制度設計・教育で一緒に作ります。

現地駐在員の負担を減らし
現場に任せていける仕組みを一つずつ一緒に実現しませんか？


「こんな悩み言っても大丈夫？」
「聞いてもムダかな？」

と思うことでも
中国・タイ20年以上の支援実績があり
その経験から何かお役に立てるかもしれません。
些細なことでもお気軽にご相談くださいね。

毎月3社限定で
現地化率チェック無料診断実施中。

ご興味ある方はこのメールに
「興味あり」とご返信くださいね。

今の海外拠点の業務をたな卸しして、
どこが現地化・自動化できるか試してみませんか？


それではご連絡をお待ちしております。

【a-Sol】サービス情報まとめ

生産性を自動で可視化＋専門家による定期診断

在中国の日本人向けPRサービス

リーダー/管理者育成

上記以外にもシステム開発やオーダーメイド研修、評価制度構築、コンサルティングを実施しておりますので、いつでもご相談ください。

デジタルと製造。両方の専門性を組み合わせて、答えを提供できるのがカイゼン研究会(a-Sol)の強みです。

お問い合わせは下記のご連絡先または、このメールへの返信によりお願い致します。

■会社ブログ(過去記事はこちら)
https://kaizenlab-china.blog.jp/