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カイゼン研究会(株式会社a-Sol)です。
海外駐在員向けコラムはこちら
https://kaizenlab-china.blog.jp/
海外駐在ニュースでは
ちょっと気になる中国・東南アジアの時事ニュースをお届けします。
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。）
2月4日のタイ政府発表で
本日より、ミャンマー国境付近への通信及び電力の
提供を停止することが中国で大きなニュースになりました。
なぜ、中国でニュースになるかというと
タイ・ミャンマーの国境付近で
近年中国系の犯罪組織の影響が大きくなっていたことが
背景にあります。(主にオンライン上での詐欺やカジノなど)
被害者は主に中国人であり
主な被害は2パターンです。
(１)タイに行く中国人が狙われるケース
高収入の求人や偽のツアーに騙されタイに行き
そこで拉致・監禁される。
パスポートなどを取り上げられ
国境付近のミャンマーで労働を強いられるような被害。
(２)中国国内でオンライン詐欺にあうケース
タイ・ミャンマーの犯罪集団により
制作されたカジノアプリや、
マッチングアプリによる振込詐欺の被害。
主に中国系による海外での犯行で
被害が拡大していたこともあり
ここ数年で、中国国内で上映される
映画のテーマとして何度も扱われるなど、
国民の認知も高いニュースでした。
最近でも
タイでの映画撮影という偽の依頼から
中国人俳優がタイで失踪するなど
ショッキングなニュースが連日あり
中国人にとってビザフリーで
人気の旅行先であるタイへの
旅行者が激減するという社会現象にまでなっています。
(その俳優は無事に救出されました)
そんなこともあり
各政府協力しながら対策を行っているのですが
その一環で、今回はタイがミャンマーに向けて
インターネット通信や電力の供給を停止する
となったのが今回です。
(隣国なので辺境の地域には販売してよい法律がもともとありました。)
本来、領地的には
ミャンマーが頑張らないといけないのですが
もともと中央集権的でなく、多民族国家であり
辺境まで治安維持が届かないこともありますが
(警察でなく地方権力者が裏で管轄していたりする)
2021年に起こった軍事クーデターによる
統治が混乱しており、
リソースを投入できない背景もあります。
そんな背景から
国境付近のミャンマー側では
犯罪者が逃げ込んだり、根を張るようになっており
タイでもなかなか手を出しにくい複雑な地域になっています。
中国では上記のように被害もある中
中国系の犯罪者がミャンマーにいることも
分かっているため
政府間で協力して
問題の解決に向けて動いているのが現状です。
政治的不安定
法律(こうっ強で責任の所在が曖昧)
地理(ジャングルに覆われた場所)
国際間協力の難しさ(情報共有や執行権の分散)
などなど
複合的な要因で
犯罪の温床(中国人が多いが、日本人もいる)
となってしまっている
タイ・ミャンマー国境付近の問題解決が急がれています。
本日の海外駐在ニュースはここまでです。
ありがとうございました。
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