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こんにちは。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
中国コラムはこちら
https://kaizenlab-china.blog.jp/
中国プチ情報では
ちょっと気になる中国時事ニュースをお届けします！
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。）
12月9日に
蘇州園区教育局から
保護者に対する公開書簡が発表されました。
内容はというと
子供の宿題が終わらず
睡眠時間を削ってまでやり切る
という習慣にストップをかけるというものです。
具体的に言うと
・小学生は21時20分
・中学生は22時
・高校生は23時
この時間を過ぎても宿題が終わらない場合、
宿題を中止し、速やかに就寝して
十分な睡眠を確保するようにという内容で
終わらなかった場合も
保護者が教師に状況を説明すれば
未完成の部分もする必要はないということです。
教育局は
受験競争やそれに伴う
大量の宿題のプレッシャー下にある
子供の健康問題をかなり重要視しており
以前も書きましたが
学校へ体育の授業を増やすように要請したりなど
日本ではあまり見られない介入をしています。
宿題が多いという問題も
かなり複雑で
保護者もそこまでムリさせる
つもりもないのですが
終わらなければ
クラスの保護者が皆入っている
チャットグループで担任教師から
フォローを受けるというインセンティブの問題や
学校側からの指示で
宿題をやり切ってもらうために
保護者にビデオ撮影させて提出させないといけないなど
たしかに、かなり厳しく管理されています。
保護者も割を食らいますが
最終的にはデータ上でも
子供に影響が出ており
肥満率などの上昇などが顕著に出ています。
今回は
子供の睡眠時間を確保しようという
目的が入ってますが
受験競争とそのために必要な
学習を進めたい学校側と
(学力が上がっていないと親から能力に疑問を呈されたりする圧力もある)
子供の健康を重要視する政府
その間に挟まれている保護者
学習以外の時間を
なかなか取れない子供という
それぞれの目的を達成しようとすると
何かが犠牲になってしまうという
構造的な問題が存在しています。
本日のプチ情報はここまでです。
ありがとうございました。
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